あのカール・ベッカー教授も【チベットの死者の書】に言及されています!

前回まで、チベットの死者の書について書かせて頂いていました。

 

今回は。

 

以前紹介させて頂いたカール・ベッカー教授による

死の体験―臨死現象の探究という本の中でも、

仏教における死と来世を考察するために、チベットの死者の書のことを

簡潔かつ分かりやすく語られていますので、ご紹介させて頂きます。

 

 

ちなみにこの本は、

浄土思想から死後世界を考察したり、

臨死体験や体外離脱体験などのいわゆる超常的な現象を紹介・考察されたり、

これらが非科学的と否定される傾向に対する反論をされるなど

多岐にわたっています。

 

さて、「チベットの死者の書」の考察に戻ります。

 

その内容は、20ページ程に要領よく的確にまとめられています。

概要に加えて、ベッカー教授の考察においては、

チベットという特徴のある環境条件(高地であることなど)や

チベットの原始宗教であるボン教や唯識論の影響などにも

言及されていることが特徴ですね。

極めて多面的でわかりやすいと思います。

 

密教そのものというよりは、死後世界などの考察の一環として

チベットの死者の書を取り上げていらっしゃいますが、

要点、背景などを知るにも好著だと思います。

 

というよりも、

そもそも、死後世界などへの興味からチベットの死者の書を手に取る、

ということもあるでしょうから、更に、より広い視点で見てみるうえでも

良い本ですよ!

 

最後に。

以前の記事でも、私はベッカー教授にお会いしたことがある、

と書かせて頂きました。

 

ベッカー教授は、思慮深く清廉、誠実そうな方でした。

その際は、チベットの死者の書の話が出てくることはありませんでしたが、

ターミナルケア、ヘミシンクなどのお話をさせて頂きました。

 

ベッカー教授は、

臨死体験などについてもしばしばテーマとして取り上げられているように、

(関連領域である?)ヘミシンクのこともご存知でしたよ!

潜在意識、死後世界へのアプローチ手法としての

ご認識をお持ちでしたので、うれしく思いました。

 

今回は以上とさせて頂きます。

 

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