【目次】

 

・心理学、臨床医学系の読み物

・心理療法の本

・ユング、アーノルド・ミンデルの本

・臨床医学系の本

なお、各コラムの下に「より詳細なブログ記事」へのリンクを付けています。よろしければご覧ください。

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-心理学、臨床医学系の読み物-

 

【選択の科学】

日常生活において私たちは、選択肢が多いほど自由である、と考えがちです。

が、実はそんなことはなく、「選択肢が多すぎることで、私たちは選択をしない/できない」ことがあるのです。選択することは、案外にストレスのかかる行為なのです。

情報で溢れる現代社会において、キュレーション(多くの情報を整理・編集すること)がもてはやされているのも頷けるように思います。

経営などにも役に立つ!不思議な不思議な「選択」のお話です -選択の科学-

 

【オープニングアップ】

著者のペネベーカー氏は言います。

思考や感情を抑え込むことは、潜在的に有害である。抑え込むことによる問題の多くは、筆記するにせよ、話すにせよ、告白(オープニングアップ)することで緩和される、と。

そのメカニズム、方法について知りたい方は、本書を読まれると良いと思います。

 

 

【オプティミストはなぜ成功するか】

楽観主義と悲観主義。

総じて、楽観主義者の方が立ち直りが早く、成功しやすく健康な人生を送ることが多いのですが・・・

いつでもどこでも楽観主義なのではなく、場面によっては悲観主義を使い分けることも大切であるとの主張に納得しました

抑圧した感情や思考を【書くこと】で解放する手法が興味深い! -オープニングアップ-

 

【身体はトラウマを記録する】

心と身体は、私たちが思っている以上に密接に結びついています。本書では、身体から「心の傷、葛藤、トラウマ」にアプローチし、癒されるための手法が書かれています。試してみる価値ありです。

体と心の所有権を取り戻す! -身体はトラウマを記憶する-

 

【脳を鍛えるには運動しかない】

この本を読むと、運動したくなります。

運動することの効用が、科学的・具体的に、これでもか!というくらいに書かれています。その効用は、学習・健康・耐ストレス・メンタルヘルス・アンチエイジングなど多岐に渡っています。

運動の有効性を知り、運動をしなくては、と思わせてくれる! -脳を鍛えるには運動しかない-

 

【幸せがずっと続く12の行動習慣】

近年、盛んになってきた「幸福学」

本書では、現代社会で幸福に生きていくための条件を、12に分けて示してあります。私たちは、どれか気に入ったものを選択して実施すれば良いのです。

数多くの方法の中から、自分に合った【行動習慣】を探すことができる! -幸せがずっと続く12の行動習慣-

 

【嫌われる勇気、幸せになる勇気】

岸見一郎氏による、大ベストセラーのアドラー思想解説本です。哲人と青年の対話という形式で、わかりやすくアドラーの考え方が紐解かれていきます。

私たちの普段の生活すべてが「目的志向(例えば、将来的に○○になりたくない・したくないから、今△△している、というような“目的ありき”の考え方)」であるとまでは思いませんが・・・

それでも私たちは、かなりの割合で「自身の望ましい目的、結果」を志向しながら生活していると思います。

できれば2冊とも読まれると良いと思います。

岸見一郎氏【嫌われる勇気】等より、アドラー心理学・哲学についてまとめてみました(自身の備忘録として)

 

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-心理療法の本-

 

【森田療法】

森田療法とは、1921年頃、森田正馬氏によって創始された日本発の心理療法です。

どんな人でも生きていれば不安・葛藤を抱くのは当たり前、すなわち不安・葛藤は人間の一面とも言えるもので、分析し除去することなどはせず、「あるがまま」の姿で認め、今の自分の目的を実践していこう、との考え方です。

ただ、これだけの行数では、とてもその内容を書き切れません。その概要については、岩井寛氏が執筆された「森田療法」が分かりやすくておすすめです。

森田療法の【あるがまま】の考え方は、日々の一歩を踏み出すために効果的な考え方ですよ!

 

【内観療法】

こちらも、日本発の心理療法です。

一人になり、じっくりと丁寧に「世話になったこと(してもらったこと)」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」を振り返っていくことで、自身の世界観が転換するような気づきを得られることがあるのです。

日本発の心理療法である【内観法】は、気づきをもたらす興味深い手法ですね。

 

【いやな気分よさようなら】

認知療法の本です。アマゾンの内容紹介欄には「うつ病のバイブル」とも書かれている本です。

認知療法は、どんな方にも効く「万能の療法」とまではいきませんが、様々な技法のどれかがピタリとハマる可能性があると思います。

認知療法のバイブルとも言われる【いやな気分よさようなら】は、分厚い本で、応用事例が大量にあります!

 

【交流分析のすすめ】

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交流分析とは、自己発見と人間理解、よりよい人間関係をもとめる「気づき」の科学と言えます。

私は「ゲーム分析」について学んだ際、身近によく当てはまっている例があるな、と思いました。

その内容にご興味のある方は、杉田峰康氏の本がシンプルでおすすめです。

よりよい人間関係を求める「気づき」の科学 -【交流分析】のご紹介-

 

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-ユング、アーノルド・ミンデルの本-

 

河合隼雄【ユング心理学入門】

日本のユング心理学の第一人者といえば、河合隼雄氏です。膨大な数の著書があるなかで、ユング心理学の入門書と言えるのが本書です。

本書の特徴は、ユング心理療法の基本的な枠組みの説明に加えて、河合隼雄氏が体験された臨床事例が豊富に掲載されている点です。

河合隼雄さんの「ユング心理学入門」は、ユング心理学の臨床例がよく分かる本ですね。(おすすめ本)

 

【ユング FOR BEGINNERS】

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ユング心理学の入門書としては、こちらもわかりやすかったです。

本書は、「深層心理学の全体像」「ユングの生涯」「ユングの思想」の3つから構成されており、各々が簡潔にわかりやすくまとまっています。

ユングFOR BEGINNERS -おすすめのユング解説本-

 

放送大学【心理臨床とイメージ】

本書は、放送大学の授業で使われるテキストです。夢分析、バウムテスト、風景構成法、絵画療法、箱庭療法など、お馴染みの療法について紹介されており、大いに参考になりました。

イメージを用いた心理臨床手法がよく分かる -放送大学の「心理臨床とイメージ」という本-

 

ミンデル【プロセス指向心理学】

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アーノルド・ミンデル氏曰く、「私のプロセス指向心理学は、ユング心理学の発展形である」とのことです。ユング心理学を、より広い領域に適用したのが、このプロセス指向心理学なのかな、と思います。

本書は、その入門的な位置づけの本です。

プロセス(情報の流れ、変化)に乗り、気づいていく -【プロセス指向心理学】がわかる、更なる良書のご紹介-

 

ミンデル【昏睡状態の人と対話する】

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ミンデル氏は、昏睡状態で意識が混濁した人と粘り強く対話することで、その人たちの内面では驚くほどの出来事が進行していることを発見しました。

プロセス指向心理学は、セラピスト側の熟練が要求される療法ですが、同時にこのような驚異的な応用性があることがわかります。

アーノルド・ミンデルのプロセスワークで達し得る〔深い世界〕について語られる!【昏睡状態の人と対話する】

 

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-臨床医学系の本-

 

【あなたのなかの異常心理】

精神科医である岡田尊司氏の多くの著作の中から、何冊か選んだうちの一冊です。

私たちは、2分法的に「君はこういうタイプ!」と割り切れない、多面的で矛盾さえ抱えた存在です。

実は私たちは誰でも、向かい合うのはしんどいような「異常性」をいくらか抱えており、その度合いによって「異常か、正常か」を判定されているに過ぎない、のかもしれません。

ひとは二面性を持った生き物であることを知る ‐岡田尊司氏の「あなたの中の異常心理」‐

 

【愛着障害、回避性愛着障害】

こちらも、精神科医である岡田尊司氏の著書です。

の本では、とても大切な位置付けとなる【安全基地】なる言葉が登場します。

では、【安全基地】とは?

それは、いざという時に頼ることができ、守ってもらえる居場所、安心の拠り所、心の支えのことです。

多くの場合、それは、自身の身近な存在(家族、友人、恋人など)ですが、教師、カウンセラー、時には本であったり、宗教指導者のような存在が安全基地でもあり得ます。

ただ。

現代では、愛着を求めるのではなく、むしろ強い結びつきを回避しようとする人も増えつつあります。そのような傾向について書かれた「回避性愛着障害」も併せて読んでみられると良いと思います。

自分自身の「安全基地を持つ」という大切なこと ‐岡田尊司氏の「愛着障害」‐

 

【うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた】

ツイッターなどで有名になった、ほっしーさんの著書です。ご自身がうつ病となった際、ご自身が実際に試してみた様々な対処法と、その効果、実行の難易度などが語られています。読みやすい本ですよ。

メンタルハッカーのほっしーさんによる「うつ」への対処法は、日常生活でも参考になりますよ。