堀江貴文さんに見る「信念・既成概念を取り外して、捨て去る」ことができる才能のすごさ。
堀江貴文さんの「99%の会社はいらない」という本があります。
この本の冒頭で、
「自分の時間」を生きることが幸せの指標になる。
同じ時間だけ稼働しているのに「忙しくて大変」と感じる人と、「そこまで忙しくない」と感じてしまう人。
この差はどこにあるのだろうか?
答えは簡単。
前者は「他人の時間」を生きる苦しい忙しさで、後者は「自分の時間」を生きる楽しい忙しさだからだ。
そしてこの、他人の時間を生きてしまうことの元凶が会社だと言われているわけですね。
まあ、そうですよね。
ただ、この主張に対して「自分の時間を生きることができるのは、堀江さんだからだ」という反論があるのも確かです。
これに対してさらに、堀江さんは「そんなことはない」と言われます。
「動き出すことは大変だし面倒くさい。けれどもそこは動き出すしかない。行動するのは実に簡単だ。バカになればいいのだ。すぐ行動することを求む」と。そして、自分の好きなことにハマるのだ、と。
そんなこと言っても、やらなくちゃいけないことだらけだし・・と、また堂々巡りしてしまうのに対し、
堀江さんは、こだわりやプライドを捨てて、不要なモノ、しがらみは思い切って捨てることを主張されます。
思うに、堀江さんは、信念、既成概念、メンタルブロック、もっと言うと世間で常識とされているものを取り外す能力や行動力がすごいと思います。
本書では、当たり前のことと受け止められている「会社」すら、実は無くても大丈夫だということを主張されているのです。
物事をゼロベースで見直し取捨選択すること、不要なモノを取り去ってしまう判断力や行動力がすごいと思います。
堀江さんは今、家を持たない、クルマを持たない、家族を持たないという、ほとんど出家者のような状態で生活されているようです。
徹頭徹尾不要なモノ、ムダを省き、結果として空いた時間にいろいろと自分のやりたいこと、面白そうなことを次々と実現していくのです。
まあ、空いた時間に次々とやりたいことをスケジュールに組み込んでいくという生き方に対して、私などは「いやいや、そこまで忙しく動き回る必要はないなぁ。空いた時間に何かを組み込む必要なんてない。スローな方がいい」と思ってしまいますけど・・・
ゼロベースで既成概念などを取り外し、いわゆる自由を実現しているという、その観点だとか柔軟性だとかはすごいと思いますし、大いに共感します。
堀江さんとの比較にもならないし、そもそも比較する必要もありませんけど、
私なども、ゆるやか~なスピードで、よく考えたら「不要だなと思うこと」を取り外そうとはしています。
とにかく、シンプルにしていきたいなぁと思いますね。
恐らく、ですが、壮年期以降の人たちで「不要な荷物を取り外して、シンプルになっていこう」と考える人は、結構いらっしゃるのではないでしょうか。現に私の周りにもちらほらとそういう方の話を聞きますので。
メディアを通して、堀江さんの生き方、行動などを見ると、「あ~、あれもこれもと実行しまくる生き方=真逆な生き方をしているよなぁ」などと思われる可能性はありますけど・・・本ブログの中ほどで書かせて頂いたように、堀江さんが本書の中で主張されている内容は、シンプルライフ・自由化の実現という点で大いに参考になる面もあると思います。
先入観抜きに、本書「99%の会社はいらない」など堀江さんの本を手に取ってみられるのも良いのではないでしょうか。