「不断の心の持ち方」こそ大切なことを知る! 中村天風氏【運命を拓く】

 

大正から昭和にかけて多くの人に影響を与えた中村天風氏の著作「運命を拓く」を紐解いてみました。

まずは中村天風氏について簡単にご紹介します。

天風氏は、1876年(明治9年)に生まれ、幼少期・少年期には結構な暴れん坊だったようです。

医学を学んだり、日露戦争時には軍事探偵もされていたようですが、30歳頃に、当時は不治の病であった肺結核を発病してしまいます。

治療、および人生の真理を求めてアメリカ、ヨーロッパなどを遍歴してみるのですが、その両方では思ったような結果は得られず、やむなく日本に帰ることにしたのですが・・・

帰路、偶然にもヨガの聖者:カリアッパ師に出会い、天風氏はインド・ネパールに赴くことになります。

そして天風氏は、人生での重要な気づきを得、そして結核も克服することとなります。

帰国後、銀行で頭取をされていたようですが、43歳の時、銀行を辞め、心身統一法を伝えるための活動に従事されることとなります。

以来、何と約50年間に渡って、10万人にもおよぶ人に影響を与え続けられ、またその中には著名な実業家、スポーツ選手、政治家などもいらっしゃったようです。

 

私は、中村天風氏のことは存じ上げていましたが、その教えについてはよく知らなかったので、、、タイトルにある本「運命を拓く」を紐解いてみることにしたのです。

1冊拝読しただけなので、理解が浅いかもしれませんが・・・私なりに、その教えをまとめてみると。

その基本的な考え方は、

人間の思考は、人生の一切を創る、

ということです。

それゆえ、日常の「心のもち方」「心がけ」こそが極めて大切であり、徹底的に積極的に考え行動することが大切だと説かれます。

さらに大切なこととして。

雑念・妄念を払い、積極的に考え、行動することにより、幸せな出来事だけを引き寄せることを目的とするのではなく、「悪いときでも、それに負けなくなったこと、感謝さえできること」すなわち、外的な事象ではなく「内面の心」を修養することこそが、天風教義の大目的であることをしっかりと踏まえることが大切なのです。

天風氏は、心を磨くための種々の修養法を定め、それらを人々が「日常で」実践していくための活動をされていたのです。

もっともっと他に教えがありますが、ちょっと書き切れず、極めてシンプルな内容となってしまいましたけど。。。

そうですよね。

本書を拝読し、「大切なことって、実は日常の足元にある」ということを、今一度想い起こして頂けたなぁ、と感じ入りました。

多くの人々に影響を与えた、ということに頷ける、そんな教えだと思いました。

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