現代・近未来の「空気感」を感じられる、堀江貴文さんの本【多動力】

 

堀江貴文さんの最新刊「多動力」が話題となっていますね。

 

私がこの本のタイトルを聴いてまず思ったのが。

 

多動力?

大体、言わんとするところは分かるけど。

造語?

と言った感じでした。

 

本の帯にある「何万の仕事を同時に動かす「究極の力」」という表現こそが、多動力の定義なのでしょうね。

本の前書きでは、

いくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。

とも書かれています。

 

一方で、

「多動力」のある人は、次から次に興味が移り変わってしまい、まったくもって落ち着きがない。

挙句の果ては、

モノは忘れるし、なくすし、不注意で怪我だってする。

やるべきことをしていないのに、やりたいことばかりしてしまう。

とさえ書かれていますね。

 

まあ、インパクトを与えるための極端な例だと思いますけど。。。

ちょっと聞くと、「大丈夫?」「それで生活できるの?」といった感じですよね。

そのような、一見危なっかしい多動力が、なぜ必要なのか?

 

それは。

 

インターネットの浸透に伴い「水平分業型モデル」が、あらゆる産業に行き渡っていっています。

今までの「垂直分業型モデル」が崩れ、タテの壁は無くなっていき、ますますスピード化する時代においては、各業界を軽やかに越えていく「越境者」が必要となるということなのです。

 

パッと見では、

まだまだ既存の事業形態が幅を利かせているように感じられますが、案外、もうすでに水平分業型、境界のはっきりしない世界が浸透してきているようにも思えます。

私の周りにも、一つの職業では定義できない方とか、次から次へと興味の趣くままにチャレンジしている方など、境界者・多動者と言えそうな方々が結構いらっしゃいますね。

これまでの会社員的な枠組みでは語り切れない方が増えているように思います。

そういった方々のネットワークも、徐々に繋がっていっています。

 

インターネット時代はまた、新規産業が簡単に参入できる時代でもあり、広告・宣伝も比較的容易にできる時代です。

あっと言う間に業態が変わっている、ということもあり得るのではないでしょうか。

 

この本では、堀江さんのライフスタイルが余すことなく書かれています。

こんなこと、堀江さんしかできないよという言葉が聞こえてきそうですが・・・

上述の通り、もうすでに幾らかの割合の人が実行しているし、近未来の一定の割合の人のライフスタイルになるんじゃないでしょうか。

堀江さんほど徹底できないかもしれませんけども。。

 

堀江さんの主張のうち、とことんハマれ、行動に移せという点には大いに共感します。

一方で私の場合、スロー化・シンプル化の方向で生きていますので、堀江さんの主張される効率化、スピード化、多動化には、共感しかねるのですが・・・

それはあくまで、私自身の方向性であり、私的な状況です。いろいろな方向があって良いと思います。

 

本書は、現代社会・近未来社会のライフスタイル・仕事スタイルがよ~く分かる本です。

少々表現を変えると、

スピード化、効率化、オープン化、特別化、フラット化

あたりが、現代の潮流なのだと思います。

概ね、そのような方向性に向かっているのだと思います。

そんな時代にキャッチアップしていく、していかない、のは個人の自由です。

 

 

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