デル・カーネギーのさらなる名著には、参考になる点が多々あります!【道は開ける】
先日、デル・カーネギーの「人を動かす」のご紹介をしました。
新入社員当時、知人からプレゼントされて「人を動かす」を読んだ私は、カーネギー氏の他の本も読んでみたくなり、今回ご紹介する「道は開ける」を紐解いてみました。
「道は開ける」の原題は、
How to stop worrying and start living.
です。
「悩むことを止め、自分の人生を始める方法」といった感じでしょうかね。
確かに本書では、「悩みについてまず知っておきたいこと」「悩みを分析する基礎技術」「悩みグセを断って自分を守ろう」など、”悩み”への対処方法に多くのページを割き、多角的・具体的に言及されています。
そして、その周辺領域(関連領域?)として、「疲労を防ぐ」とか「仕事を見つけるには」とか「どうすればお金の悩みを軽くできるか」などのことにも言及されていることが興味深いですね。
実はこの「道は開ける」、社会人になり立てだった自分は、大きな影響を受けました。
数多くの心に留まることばがあったのです。
社会人生活が長くなるにつれて、忙しくて全く忘れていた時も結構ありましたけど・・ 何かのタイミングで思い出して心がけてみた、といった感じで、私にとって断続的に縁がありました。
そして今回、改めて全部を読み直したことで、さらにもう一度、しっかり心に留めておきたいな、と思うことばがありましたので、それらを挙げさせて頂きます。
・1日をひと区切りとして生きる
会社員をしていると、プロジェクトなどのスケジュールを組み、未来の完了・達成に向けて日々の業務を行います。
「未来の達成した姿を想像してしまい、それと比較すると、今はほとんど何もできていない・・」などと考えてしまい、不安にさいなまれたり、恐怖(=例えば、納期遅れなど)がわき起こってくることがあります。
そんな時こそ、できる限り、「1日1日をひと区切りとして生きる」ことが大切だったりします。
会社だと、いろいろな突発事項があったりで、なかなかに大変ですけど、今できることに専念することの大切さを実感していました(正確には、日々の中に埋没し切るのも、マンネリ化・視野が狭まるなどの危険がありますので、未来・現在のバランスが大切でしょうね)。
そしてこのことって、会社員ではなくても、すごく大切ですよね。
このことば以外にも。
・人生は、くよくよして生きるには短すぎる
・悩みの種ではなく、自分の恵まれている点を数え上げる
・疲労の大半は、精神や感情(悩み,緊張,感情の乱れ)から生じる
・(敵を許すために)自分よりもはるかに大きな目標に身を投じる
などのことばは、改めて噛みしめてみたく、そして心に留めておきたいと思いました。
私は本書を、社会人になり立ての頃、初めて読みましたけど、、、社会人となってから久しい人、それどころか家庭にいる人、リタイアした人など、あらゆる人が読むと良いと思います。
悩みがない人なんていないでしょうし、たとえ悩みが少なくても、より良い精神状態(=いわゆる精神衛生上、良い状態)になれるのではないかと思います。
本書「道は開ける」を読むことで、体系的、具体的にこれらことばについて咀嚼できるのではないでしょうか。
そして、節目ごととか、日常で何度か紐解いて考えてみる、認識を新たにすると良いと思います。