異国情緒を楽しめる【萬福寺】 －リピーターのための、おすすめ京都の穴場ガイド－
リピーターのための京都、おすすめスポット、第二弾です。
今回は、萬福寺のご紹介です。
萬福寺は京都の市街地から結構離れています。京阪電車やJR奈良線で宇治方面へ行く途中の「黄檗駅」にあります。
萬福寺は、【黄檗宗】という禅宗の一宗の総本山です。
中国から来られた「隠元隆琦（いんげんりゅうき）」禅師を宗祖とするため、建立された萬福寺も、完全に中国（明）の様式となっています。
例えば、寺院の建物は中国風ですし、全体的な配置も何となく紫禁城を思い出させるようです。また、天王殿というお堂には布袋さんが祀られており、珍しいと思います。
それから、煎茶・隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹（タケノコ）なども、禅師とともに中国から日本にもたらされたということですよ。う～ん、ありがたいですね！
隠元隆琦禅師が来日されたのが西暦1654年のことだと言いますから、当時の日本は鎖国中だったはずです。仏教的なものは例外的に輸入可能だったのでしょうかね。不勉強のためわかりません。。。
それはともかく、宗教などとともに文化も輸入されてきて、今では当たり前に利用されているという良い例ではないかと思います。
さて、撮ってきた写真を掲載します。
まず、正面にある「三門」はこのような威風堂々としたものです。
こちらは「大雄寶殿（だいおうほうでん＝本堂）」で、釈迦如来座像、十八羅漢像が安置されています。
また、私は、「開梛（かいばん）」という巨大な木製の魚が気に入りました。時を告げるための法具だそうで、木魚の原型になったそうです。愛らしい形だと思いませんか？
それから、時々禅修業をされている方もいらっしゃるようで、境内には「静粛にするように」との張り紙が出ていました。
萬福寺は、京都市街地から離れていることもあり、比較的ゆっくりと見て回ることができ、ちょっとした異国文化に触れることのできるスポットです。
また、萬福寺の近くには、宇治平等院、宇治神社、宇治上神社などがありますので、一緒に訪れるのも良いのではないでしょうか。
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