現代社会へも焦点が当てられた、大田俊寛氏の【宗教学】のガイドブックには興味深い書籍が紹介されていますよ!

 

先日、島薗進氏による宗教学の名著30なる書籍のご紹介をさせて頂きました。

 

今回は、大田俊寛氏による宗教学のご紹介をします。

 

こちらもサブタイトルに「ブックガイドシリーズ 基本の30冊」とあるように、島薗氏の本と同じく30冊の本を紹介されています。

島薗氏の本と比べた本書の特徴は、「より現代社会に焦点が当たっている」という点ではないかと思います。

すなわち、

中世の主権を握っていたと言える神(教会)から、近代以降の主権となった国家への移行について論じた、トマス・ホッブズの「リヴァイアサン」や、20世紀を席巻した全体主義的世界について考察したハンナ・アーレントの「全体主義の起原」など、ある意味、近・現代の神とも言える国家に関して考察した書籍が紹介されていたり、

ごく最近の新興宗教、カルト、洗脳などを題材とした本が、かなりの割合を占めて紹介されているのです。

 

その一方で、宗教史的な視点で、島薗氏のブックガイドでもピックアップされていたジェイムズ・G・フレイザー、エミール・デュルケム、ジークモンド・フロイト、フリードリッヒ・シュライアマハー、マックス・ヴェーバーなどの著作もしっかりと紹介されていたりします。

お二人のブックガイドで共通している書籍は、多分宗教学(というより、宗教史学の色合いが強いです)の必読書なのでしょうね。

幾冊か読んだことのある本はありますが、その時は宗教学的な視点で読んでいなかったため、今一度読んでみようと、私も思いました。

さて、本ブログでも、本書の全体幹を示すために、全8部の標題を列記するのが良いかと思います。

すなわちそれは、

第1部 祖先崇拝の論理

第2部 宗教の基礎理論

第3部 中世における政治と宗教

第4部 近代の国家・社会・宗教

第5部 個人心理と宗教

第6部 シャーマニズムの水脈

第7部 人格改造による全体主義的コミューンの形成

第8部 新興宗教・カルトの問題

となります。

第4部までは、宗教史的な視点での書籍紹介で、第5部からは現代的要素が強めなトピックスを扱った書籍、といった構成となっているのかな、と思います。

とくに後半章では、ルポルタージュ的な、社会的にも関心の高いトピックスなどもあって、比較的手に取りやすい、というか読みやすい本も紹介されていると思います。

まず、本書宗教学を手に取られ、紹介文章を読んでみてさらにご興味のある方は、実書籍を手に取ってみられると良いのではないかと思います。

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