日常の私たちの視点を変えるヒントに溢れた本【小さいことにくよくよするな!】
確かこの本は、昔々ジャイアンツにいた頃の仁志選手が、テレビ番組の中で「読んでいる」と言われていたので、印象に残っています。
その当時にも読んだのですが・・・
仁志選手のエピソードを思い出して、再び本書を読んでみました。
本書「小さいことにくよくよするな!」の主旨は、
日常の中で、何にでも「すぐ反応する」癖を、「客観的に見る」という新しい癖に入れ替えよう、というものです。
自身の視点を変えることで、日常的にくよくよと思い悩んでいることの多くが、実は「小さなこと」であることに気づいたりします。
本書は、そんな私たちの視点を変えるためのヒントに溢れた、100からなる短い文章(2ページくらい)から構成されています。
今回は、この中から印象に残った内容を幾つかご紹介しましょう。
なお、文章は、本のままではなく、私自身の手で、少しばかり意訳(要約)しています。
人生の目的は、すべてをやりとげることではなく、その一歩ずつの過程を楽しみながら、愛情のある暮らしをすることである。
あなたが死んでも、「やるべきこと」「やりかけの仕事」は残る。そしてそれらは、誰かがやってくれる。
自分から手を差し出すこと。自分の立場をつらぬくことは、幸せになることに比べれば、取るに足りないと知ることである。
私たちの不安や悩みの多くは、「次はなんだ?」と絶えずめまぐるしく考え続けることからきている。
「死の床で過去を振り返ってみた」と想像すると、優先順位を間違え、小さいことにくよくよしていたことに気づく。
すべてのものは壊れると思っていれば、そうなったとき、驚いたり失望しないで済む。それを持っていた時間に感謝することだ。
自分が読む本、聴く番組、視る番組は、自分の意見や見方を正当化するものばかりであることに気づかないか。違う視点のものに触れよう。
親切の見返りは、自分自身の心のぬくもりである。人からのお礼などではない。
ピリピリする原因は、何かが期待通りにいかないとき、「こんなはずじゃなかった」と感じることから来ている。その緊張感は、自分で作り出していることを認める。
私たちの葛藤の大半は、「人生をコントロールしたい、今とは違うものにしたい」という欲望から生じる。
1日1日を「これが自分の最後の日」であるかのように過ごそう。
いかがでしょうか?
本書の最後にも書かれているように、当たり前と思われる内容が結構ありますね。
けれども。
当たり前のことを実行できないのが、私たち人間だったりします。
大切だと思ったことを、日常で何度も実行してみる(=訓練、トレーニングする)ことで、自分の心の癖だとか習慣が変わり、人生さえも変わっていくのだろうと思います。
気になった文を書き出し、いつも携帯するのも良いかもしれませんね。
「小さいことにくよくよするな!」一読されてみるのはいかがでしょうか?