手塚治虫氏の「アドルフに告ぐ」は「民族・戦争」について考えさせられる漫画です -Kindle漫画-
以前、kindleのような電子書籍リーダーは、漫画を読むのに適している、と書かせて頂きました。
中でも手塚治虫氏の作品は、内容が素晴らしく、おすすめです。
さて本日は1983~85年の作品なので手塚治虫氏の晩年の作ともいえる「アドルフに告ぐ」という漫画について紹介します。
この漫画の主な舞台は、第二次世界大戦前後です。
そして最後に1980年代に飛ぶ、ということで、この漫画は完結します。
この漫画は、かの独裁者を含めて、アドルフと言うファーストネームを持つ3人の男たちの物語です。
ドイツ特派記者の峠草平氏も絡めながら3人のアドルフが戦争の混乱、民族間の葛藤に巻き込まれていく様子を赤裸々に語ります。
戦争、民族という壮大なテーマがサスペンス・ドラマのようなタッチで描かれることで終始ドキドキした感覚で読み進むことができました。
手塚氏は、多感な10歳代に戦争を体験されたこともあり、生の戦争を語ることで、読む人に強烈な印象を残します。
歴史教科書で「○○年に戦争があった」という事実を単に覚えるよりも、市井の生活者の「剥き出しの生活」について描写されたものを読むことで、本当に戦争について実感できるのではないか、と思います。
このような市井の人々の物語を語った漫画を読んだり、映画を観ることこそ、戦争というものを心から実感することができるのではないか、と思います。
生命、戦争、民族、イエなど、手塚氏の扱うテーマは本当に壮大で深いと思います。
多くの漫画家に多大な影響を与えた、ということにも納得します。
全5冊、電子書籍Kindleだと1冊270円と安価(紙の本だと630円)なので、
読んでみられてはいかがでしょうか!
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