世界が広がる生き方!(1) -「2枚目の名刺」という働き方(おすすめ本)-
今回は、ライフスタイルに関する面白い本を見つけましたので紹介します。
それは、「2枚目の名刺 未来を変える働き方」という本です。
この本のコンセプトは、「潜在的に大きな力を持ったみなさんが」「もう一つの名刺を持つことで」「知見を広げ」「新たな可能性を探り、得て」「社会へも貢献していこう」というところでしょうか。
著者の米倉誠一郎さんは、大学教授、大学系の研究センターを歴任された方であり、イノベーション(革新、新機軸)がご専門の方です。経営学界隈では結構有名な方で、私も氏の他の本を読ませて頂いたことがあります。
このような立場の方なので、アカデミック寄りのキャリア観を持っていらっしゃるし若干の経済成長礼賛傾向があるようには思いますが、素晴らしい取り組みをされていると思います。
氏は、2枚目の名刺を持つことの素晴らしさについて、次のように書かれています。
2枚目の名刺を持って外の世界に出てみると、新しい靴を履いたような喜びがある。不思議な人脈が広がり思わぬ困難にぶつかるかもしれない。
でも、すべては自分の選択なのだから知恵が湧く。
えいやー、と自分でチョイスすることがなにしろ重要なのだ。
(書籍の帯より)
米倉氏は、ご自身でも「日本元気塾」塾長という2枚目の名刺をお持ちになっており、この活動により、多くの人の2枚目の名刺作りをサポートされつつも、ご自身の生活自体を豊かにされているとお見受けします。
日本元気塾では、「暗黙知」という、言葉では言い表せない「知恵」とでもいうべきものを重要視されており、元気塾での活動を通じた様々な実例を元に、塾生やご自身の御活動の様子を語られています。
2枚目の名刺を持つ、と言うと、「そのような時間は無い」とか「人脈が無いので難しい」などの意見が出るかもしれません。が、「こんなにもやりくりをして、実現できるのか」とか「走りながら人脈を増やしていく」という事例が紹介されていますのでぜひ参考にしてください。
100%この事例のようにうまく事が運ぶ、ということではありませんが、一歩の踏み出しにより可能性が広がる、ということだと思います。
以前、2つの拠点を持つ、というライフスタイルを紹介させて頂きましたが、今回は、2つの仕事を持つ、ということですね。
この2つは、自身の視野を広げ、世界を広げる、という点で共通性があると思います。背景には、ITの発達や就業規則の緩和化(副業の許可)など、柔軟な形態を選択しやすくなったという点があるのだと思います。それから、経済の情勢が変わり、今までのような成長が望めなくなった、という閉塞感のようなものもあるでしょうね。
さて、若干長くなりましたので、次回、この本に関する私自身の感想なども述べさせて頂きます。