寝室、ゴミ箱、SNS・・人は日常生活に「パーソナリティ」の痕跡を残す、というお話です ‐スヌープ!‐

 

寝室やオフィスなどの壁のポスター、ゴミ箱の中の投げ捨てられたコーヒーの紙コップ、iTunesの音楽リスト、近年ではフェイスブックなどSNSのウェブサイトを観察することで、その人のパーソナリティが見えてくる、というと皆さんはどのようにお考えになりますか?

 

人のパーソナリティは、周囲の環境と切っても切れないつながりを持っているということを明らかにした(しようとした)のが、この本「スヌープ! あの人の心ののぞき方」です。

 

この本のタイトルの「スヌープ」とは?

 

「うろうろと覗き回る」という意味です。この本では、「のぞき見」という言葉を使っています。

もちろん、いかがわしい意味では使われていません。著者のサム・ゴズリングは、れっきとした大学の先生であり、この本は学術界でも評判が高いらしいのです。

 

この本の内容を少しだけご紹介します

 

人は日常生活の中で、パーソナリティの手がかりを残す、たとえ自身を取り繕おうとしても本当のパーソナリティがにじみ出る、と言います。

 

では、どのような場面でパーソナリティが現れるのか?

それが、冒頭でも紹介させて頂いた、寝室、オフィス、好きな音楽、フェイスブック、個人的なウェブサイト等です。個人が長い時間を過ごす場所や個人の創作物(?)に現れてくるのです。

 

何により、パーソナリティが分かるのか?

ここでは、寝室、オフィスなどの部屋の中を覗く場合の「手がかり」について述べます。

一つ目は「アイデンティティ・クレイム」です。

すなわち自身のアイデンティティを主張するものです。自身に向けられるものと他者に向けられるものの2種類あります。壁に貼られるポスター、ステッカー、机の上に置いた写真などが、その典型です。それらを観察すると、ご自身が大切にしていること、他者に向けて主張したいことなどが見えてくるのです。

二つ目は「感情レギュレータ」です。

すなわち、家族の写真、形見、CDなど、自身の周りに置いたり環境を整えることで自身の感情を整えるものに、その人の「人となり」が現れます。

三つ目は「行動のかす」です。

何だかよくわからない名称ですが・・ 寝室など、人が長い時間を過ごす場所で、環境に残した物理的な痕跡のことです。分かりやすく具体例を挙げれば、ゴミ箱の中の「ゴミ」です。人は、捨てるゴミなどに自身を飾り付けるようなことはするはずがなく、「本当にした行動」が反映されやすいのです。

 

この他にも、これらによって「パーソナリティの何がわかるのか?」について等、書きたいことはあるのですが、まあ、これくらいにしておきます。

この本では、上記内容に加え、パーソナリティ心理学に関する様々な興味深い【研究成果やツール】なども、くだけた調子で潤沢に盛り込まれており、こちらも大いに参考になりました。

 

この本がアメリカで出版されたのは、2008年5月です。フェイスブックなどは、その時点で発展途上だったはずなので、(この本の中でも本質的な部分はちゃんと書いてあるとは言え、)出版後から現在に至るまでの8年間で、さらに研究が進んでいるのではないでしょうか。

私が探した限りでは、サム・ゴズリングのその他の翻訳本は見当たりませんでしたが、最新の研究成果が分かると面白いな、と思います。

アマゾンを見ると、新刊本では手に入らないようですが、古本、図書館などで手に取って見られるのはいかがでしょうか。

 

 

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