スタートアップ時の苦難の様子が凄まじい! -アメリカNPO【ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)】創業物語-

 

さて、今回もティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America:略してTFA)創業者のウェンディ・コップに関する記事を書かせて頂きます。

今回は、TFAの社会起業スタートアップ時の苦難の様子についてご紹介します。

 

「すべての子供たちに優れた教育の機会を公平に与えたい」という思いで、ウェンディ・コップが立ち上げたTFA。 本の前半では、スタートアップ時の様子が赤裸々に語られます。

ウェンディにはスモール・スタートアップ(小規模から始めること)という考えは無く、とにかくこのアイデアを全米のムーブメントにしようということで、いきなり500人もの先生候補を集めようとします。

当初は4人のスタッフで事業を開始するわけですが、先生候補を集める、面接する、採用する、研修する、派遣先を決める、派遣時のフォロー体制を整える、などやるべき事がてんこ盛りです。

 

中でもウェンディが一番苦労したのは・・

資金調達です。

 

500人もの人を動かすのですから、多大な資金(先生・スタッフの給料、交通費、研修費・・・)が必要です。

初期のウェンディは、ほぼ「資金調達」を行うことが仕事でした。

それも数百万ドル(数億円!)という巨額です。主な資金源は寄付ですが、一度寄付してくれた人がずっと寄付し続けてくれるかは分からないため、延々と寄付を募る活動をする必要があるかもしれません。実際に苦しいときは、2週間先の給料支払いの目途が直前まで立たない、など究極の自転車操業が続きます。

2週間ごとの資金繰りのめどが立たないなんて、普通の人間だと心身ともに壊れてしまうと思います。

 

そして、組織化でもたいへんに苦労します。

 

500人の先生を集め、教育し、派遣するということは、採用係、教育係、現地コーディネータ、営業係などの組織化が必要になります。これらが不備だと、すぐに不協和音が発生しますし、機能が停滞します。

にも関わらず、先生の派遣以外にも、一般の先生をトレーニングする事業まで立ち上げようという・・・

今、こうしてTFAが活動していることを知っているので、安心して本を読み進めることができますが、先が見えていない当時の状況だと、間違いなく自分は反対していたでしょうね。

それくらい準備が整っていない状況からTFAは始まったのです。

 

今回の記事は、このような「苦境のところ」までとさせて頂きます。

次回は、ここからの起死回生のお話です。

 

最後に、この本の前半での素晴らしい箇所について。

ウェンディが資金調達などの際に送ったメールや、学生に宛てた案内文などが掲載されています。心動かされるような大義、説得力のある文章などが参考になると思います。

 




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