TFA創業者ウェンディ・コップの成功物語から学べること -まとめ-

 

さて、何回かに渡ってティーチ・フォー・アメリカ(TFA)について熱く語ってきました。

今回は、今まで語ってきた内容についてまとめてみたいと思います。創業者のウェンディ・コップによって書かれたいつか、すべての子供たちにはこちらです。

 

 

我々はウェンディ・コップの大成功物語から何を学べるのでしょうか。

1つは、何といっても「大きなヴィジョンを持つこと」の大切さと素晴らしさです。「すべての子供たちに優れた教育の機会を公平に与えたい」というヴィジョンを持ち続けたことが、大変な苦境を乗り越え、このような大きなムーヴメントを実現した大きな要因です。

 

さらには、「組織化(権限・機能の分散化など)の大切さ」です。スタートアップ当初のTFAは、何人かのチームで行っていたとはいえ、組織と言える程のものではありませんでした。小さな会社ならば、それで大丈夫ですが、スタッフを数十人抱える、このTFAでは組織化が必須です。

 

そして、「資金面、財務が安定するための仕組み作り」です。アメリカでは寄付文化が根付いていますが、それでも継続的に寄付を受け続けることは大変です。TFAでは、経験豊かな資金調達のリーダーの採用、資金調達の分散化(各地で調達)することで安定化していきました(もちろん、TFAの名声に負うところも大きいですが)。

 

TFAは今日のように大成功を収めましたが、これはウェンディ・コップの素晴らしい理念と類まれなメンタル(普通は、これだけ資金調達に負われると、心身とも壊れてします)、集まった優秀な人々の情熱、アメリカの寄付文化などによるものです。

いきなり大事業を企てたり、綱渡り的に資金繰りを行ってきた状況、などを踏まえると、はっきり言って小さな小さな可能性の中で、幸運にも成功したという部分が多々あると思います。

 

「事業をする」ということは、ワクワクするアイデアを継続的に機能する仕組みに落とし込む、ということです。

アイデア、情熱に加えて、既知の経営ノウハウをしっかりと学び生かしたり、経験豊富な人材と連携することが大切だと思います。それでも紆余曲折や困難があると思いますが、成功の確率が上がります。

アイデアだけでもダメで、組織・資金の話ばかりでもワクワクしない、しっかりと両輪のバランスをとることが大切だとよく分かる、素晴らしい本ではないかと思います。

 





 

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