すべての子供たちに優れた教育の機会を公平に与えたい! -ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)を立ち上げたウェンディ・コップの物語-

 

すべての子供たちに優れた教育の機会を公平に与えたい

 

大学を卒業したばかりの人たちを集め、都市や地方の公立学校で2年間教師をしてもらう、という当時大学4年生だったウェンディ・コップのアイデアが、やがて大きなムーブメントになりました。そして、今や全米大学の就職先ランキングでもトップクラスの人気となったのです。

この経緯を赤裸々に綴った本のタイトルはいつか、すべての子供たちにです。ウェンディ・コップによる「ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America)」の創業物語です。

 

 

さて、このティーチ・フォー・アメリカ(TFAと略します)は、どのような背景で生まれたのでしょうか。

当時、大学4年生であったウェンディは、それまでの自身の体験から「出身地、出身校により明らかな学力の格差がある」ことに気付いていました。一方で、大学において開催された教育システムの改善に関する会議において「可能ならば、自分が公立校で教えたい」と言う学生が多くいることにも気付いたのです。

(注)アメリカの公立校では教育の学士がなくても教師をできるようです。そこには、人不足と言う背景があります。

そこでウェンディは、一方では教育格差という社会的問題があり、もう一方では教師をしたいという思いがある、この両方をマッチングし社会起業することを思い付いたのです。

 

ウェンディは、この思いの実現に向けて活動を始めるのですが、数々の苦難に出会います。

この本の前半は、その時の苦労が余すことなく語られています(ただ、今、「苦労」とは書きましたが、決して尊大でも卑屈でもなく、感情の吐露はあるとは言え、むしろ淡々とした感じで事実を書かれている、という印象です)。この苦労を読むと、この起業が並大抵ではないことが読み取れます。

そしてこの本の後半は、きっかけをつかみ、上昇気流に乗り成功を収めるところまで書かれているのですが、これらを読むことで、社会事業のスタートアップというカテゴリーに留まらず、起業全般における失敗、反省、改善の様子がよく分かります。

TFAは大組織なのですが、小企業・個人企業とは組織形態、人、機能など、世界が全く異なってくることがよく分かります。小企業などで機能することが大企業ではうまくいかないのです。

 

このことについては、次回以降の記事で触れてみます。

 






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