気功法を学んできて -道教というバックボーン-

 

気功師講座の先生は、中国出身の方でした。

 

先生の価値観、ベースには道教があり、中国人と日本人を比較しての違いをよく

話していらっしゃいました。

 

先生がどのようなことを話していらっしゃったかというと。

 

「日本人は型にはまり、まじめすぎる」

先生は、この言葉をよくおっしゃっていました。

 

日本人は周りの目を気にし過ぎている、もっとやりたいことをやるべきである、

日本人は仏教的・儒教的なものに縛られていて自由度が低い、もっと道教的なものを

学んで人生を楽しむことをしなくちゃいけない、とも言われていました。

 

具体的には、食を楽しむ、性を楽しむ、などですが、平均的日本人として仏教的、儒教的

な影響を多々受けている私などは、調和的、節制、禁欲的なことに美徳を見出しがちであり、

結構な戸惑いがありました。

 

さて、先生がこんなにも頻繁におっしゃっている「道教」とはどんなものなのだろう?

そう思って、本を紐解いてみたりもしましたが、まだまだよくわかりません。

 

Wikipediaを見ても、今一つ、私には何を書いているのか分かりません・・・

 

本には

・道教とは、儒教と同様、中国で生まれた宗教である。

いや、宗教と言うよりも、長い歴史の中でさまざまな古代宗教や民間信仰を取り込んだ

「宗教と民間信仰の総体」と言えるようである。

・道教には創始者はいない。

・「道(タオ)」こそが道教の中心概念である。

「道(タオ)」とは本源的な存在であり、宇宙のすべてはここから自然発生的に誕生した。

・道教の世界観には、生命の原動力である「気」、相反するものでありながらたがいを補い

あう2種類の気によって形づくられる「陰陽」、5つの元素(木火土金水)である「五行」

陰陽の符号を組み合わせて作る8つの「八卦」、という概念が存在する。

 

など書かれていますが、いやはや、とてもじゃないけれど書き尽くすことはできませんし、

これでは具体的にどんなものなのかは分かりませんね・・・この辺りで止めておきましょう。

 

(ちなみに、引用本ですが「道教の世界、ヴァンサン・ゴーセール、カロリーヌ・ジス、創元社」

「道教、P.R.ハーツ、青土社」から抜粋、適宜まとめています)

 

このような状況であり、道教について包括的に話すことはとてもできないので、

元に戻って、上記の先生のお話から私が受けた印象について書きたいと思います。

 

私には、道教思想とは、徹底的に現世重視型であり、この世の中を徹底的に楽しむという思想に

思えます。また、長く生きること=「道」との完全な調和に達する機会が多くなる、と考えられ、

この世で長生きすることが重視されているようです。

 

上記のとおり、仏教・儒教的な価値観と大いに違っており、私は大いに混乱しました。

 

どちらが正しいのでしょう?

 

いや、という様な事ではないのだと思います。

 

仏教・儒教的な考え方と道教的な考え方をバランスよく生かすこと、すなわち、

放っておいても仏教・儒教的な価値観に傾きがちな我々は、ある程度意識的に

道教的な現世をもっと楽しむ姿勢を取り入れていくこと、なのだろうと思います。

 

このような感じで、気功や道教の奥深さを感じた「気功師講座」でした。

今回はここまでですが、また、何か気づきがあれば、加筆していきたいと思います。

 

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