心理学を学ぶ(派生編) -MBTIという性格検査論-
先日、ユングに関する記事を書きました。
その中で、ユングの性格タイプ論について取り上げましたが、性格のタイプを場合分けする「類型論」の場合、「A寄りのBの人」も、「生粋のBの人」も、同じ「タイプB」として類型されてしまうという問題があります。
このような弊害を避けるため、主にアメリカで特性論という「各因子の割合」で性格などの特性を表すことが盛んとなりました。
ただ、このような弊害があるにもかかわらず、分かりやすい、ということで、特に性格分類には、類型論が使われている様に思います。
さて、ユングの性格類型論をやってみるのもいいのですが、ここではこれを発展させて、さらに一つの要素を加えたMBTIというテストについて取り上げてみましょう。
このテストは、大学のワークショップなどでも取り上げられていましたので、結構オフィシャルだし、ビジネスにも浸透しつつあるのかな、と思われます。
さて、質問に答えることでどのように分類されるのか。
ユングの類型論の指標(内向:I‐外向:E、感覚:S-直観:N、思考:T‐感情:F)に、判断的態度:Jと知覚的態度:Pという指標を加えて、4指標16タイプで性格を考えるのです。
すなわち、例えば、ENFP型だと外向型、直観型、感情型、知覚的態度の性格ということとなり、そのような人の特徴を知ることができるとともに、その人が持つ強み、課題、気を付けるべきことなどが明確になるわけです。
ただ、先ほど言ったひずみを避けるためにも、
(1)2つ以上の場所(ホームページなど)で、MBTIに答えてみる。
(2)MBTIの中にも、類型されながらも、各々の因子の「割合」を記述
してくれるようなMBTIをやってみる。
ということがいいのかな、と個人的には思います。
MBTIは、いろいろなホームページでできるようです。
もちろん、ここではそのページを挙げられませんが・・・多分、ベストなのは、公式のMBTIを受けてみることでしょうね。
その分、お金がかかりますが。
さて、私がMBTIをやってみた結果。
型については内緒です。
整合性という面のみ、記述します。
違うホームページの MBTIを2回行ってみましたが、1つの要素だけが異なっていました。
もしかしたら、結構な確率で確からしいようにも思えます。
(元々、自分の中に自己イメージが確立していて、同じような回答をしてしまう、という可能性はありますが、それは置いておきましょう)
さらには、2つのホームページの内、1つのホームページでは、各要素の「強さの度合い」がわかるようになっていました。
そして、2つのホームページで「異なると判定された要素」は、「その度合いが低い要素」でした。パーセント値が小さいほど、他の要素に移り得る可能性が高いのは当然と言えば当然かな、と思いました。
そういった意味で「異なるホームページのテストをやってみる。たとえ同じページでも日を置いてやってみる」ことが、案外有効かもしれませんね。
もちろん、このような分類で終わるのではなく、これにより自分の隠された本質などを知り、統合への道を進むために生かしていくことが肝要なのは言うまでもありません。