アボリジニ〈真実の人〉との出会い -「ミュータント・メッセージ」より- 

今回は、マルロ・モーガンという方が書かれた

ミュータント・メッセージという本をご紹介します。

 

新刊では手に入らないようですが、

古本または図書館などで手に取ることは可能です。

 

まずは、この本のあらすじから書かせて頂きましょう。

 

アメリカ生まれのマルロ・モーガンは、あるきっかけでオーストラリアに

赴くことになり、「都会に住むアボリジニ混血の人たちと一緒に働いて

彼らに生きる目的と経済基盤を取り戻そう」とするプロジェクトをされていました。

 

ある日マルロは、そのような活動を知ってか、遠く離れた場所にいる

アボリジニの部族から、活動への感謝の意を込めて、招待を受けました。

着飾って待ち合わせ場所に着いたマルロは、ジープに乗せられ、

訳の分からぬまま延々と砂漠の中を走ることとなります。

 

4時間ほど走ったところには、今回の旅を共にする

アボリジニの〈真実の人〉族がいました。

そこで何とマルロは、ぼろ布1枚に着替えさせられ、煙を浴びるという

浄化の儀式を行われ、さらには持ち物全部を焼き払われてしまうのです!

 

ここから3ヶ月に渡るオーストラリア横断の放浪の旅が始まります。

裸足で歩くので、すぐに足は血まみれになり、ついにはひづめのように硬くなり、

皮膚は何回も剥けてしまうという状態ではあったのですが、ここから驚愕の旅

記述が始まるのです。

 

残念なことにオーストラリアではまだ、多くの人がアボリジニについて、

昔の習慣や信念を放棄しない未開の人、というイメージを持っているようですが、

そんなことはなく、共に旅した人々は自然と共生する叡智の人々だったという・・

 

あまりにも〈真実の人々〉と我々の生活ぶりが異なるため、彼らのプライバシーを

明かしていないし、上記ストーリーの中には突っ込みどころも無きにしもあらず、

かも知れません。

あまりにも出来すぎた話に、これはフィクションかも知れない、マルロが伝えたい

メッセージを物語を借りて語っているだけだ、という見方もあるかもしれません。

 

その点はよくわかりません。

けれども、ここで伝えられている内容には、深遠な叡智を感じます。

次回より、〈真実の人〉の深遠な叡智の一端を少しだけご紹介させて頂きます。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA