多岐にわたる宗教学の世界が俯瞰できる【本当にわかる宗教学】はおすすめです!

ここのところ、宗教学に関する本を何冊かご紹介してきました。

一見すると、「んっ? 何かの宗教に入信?」と思われるかもしれませんね。

いえ。

そうではないのです。

むしろ、どちらかと言うと(特定)宗教と距離を置いている、とさえ言えるかもしれません。

 

まずは、混同しがちな「宗教【学】」「神学、宗学、教学」の違いについてご説明します。

 

まず、宗教学とは?

 

ある特定の宗教を信じるという立場ではなく、宗教と呼ばれる「人間の営み」について研究するのが宗教学なのです。

一方で、自分が信じる特定の宗教が「正しい」と前提し、そのことを示そうとする研究は「神学、宗学、教学」と呼ばれます。

 

さて、宗教学の話に戻すと。

宗教を通じて人間の営みを研究するのが宗教学なので、もちろん宗教の教義などにも踏み込むことはありますし、神、霊、死などがテーマとなり得ますので、宗教学と宗教そのものとの線引きが曖昧となる部分はあろうかと思います。

とは言え、

私個人としては、以前のブログでも書かせて頂きましたが、「一体、人は何を拠り所に生き得るのか?」とか、「現代スピリチュアリズムのみならず、現代社会がどれくらい宗教の影響を受けているのか? その背景は何か?」とか、「意識探究を行う時に関連領域として、心理学、社会学などと併せ、宗教学にも興味が湧いた」などなど様々な「問い」があって、宗教「学」に手を出しているとも言えますね。

まあ、古典的な書などは難解過ぎて、さっぱりですけど・・・一旦あきらめては、また再開するといった感じです。

 

前置きがたいへんに長くなりましたが・・・

今回のブログでは、そんな宗教学をきわめて多岐にわたる視野で開設されている書

本当にわかる宗教学のご紹介をします。

 

宗教学とは、発展途上の学とも言えるらしいのですが、たしかに、今でも宗教は刻々と形を変えつつあり、社会、経済、生命科学などとも関係しながら、これからも形を変えてゆき得る学問なのだろうと思います。

 

そんな広い範囲を、実に端的に解説しているのが本書本当にわかる宗教学だとも言えます。

ご紹介します。

・神話、呪術などを踏まえつつ、宗教の変遷(歴史)について記した第一章

・ゾロアスター教、インド宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、中国宗教、神道などの教義を端的に記した第二章

・アニミズム、マナ、死後の世界(天国、地獄など)、神、修行、宗教組織、布教、参詣など、宗教学にとってのキーワードを解説した第三章

・そして宗教と社会や経済とのかかわりや、心の働きとのかかわりなどを記した第四章

・アニメ、映画などで描かれる宗教、スピリチュアルとの関係、生命科学との関係など、まさに現在進行形の宗教について簡潔に示した第五章

といった構成となっており、本当に多岐にわたって宗教学を俯瞰することが可能です。

 

日本で宗教と言うと、カルト的なもの、もしくは形骸化した儀式的なもの、との極端な見方をされることがありますが・・・

人間の心、行動、社会と宗教(的な考え方など)とが、切っても切り離せないほど密接に影響を与え合ってきたことは確かですし、世界的に見ればむしろ、これほど宗教を特殊視しているのも日本くらいかもしれません。

特定宗教という視点ではなく、宗教【学】として宗教を研究することは、興味深く思います。

本書本当にわかる宗教学は、その格好の入門書の一つだと思います。

興味を持たれた方は、一読されてみるのはいかがでしょうか。

 

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