「適切な問い」こそが人生の質を決める。アンソニーロビンスの【運命を動かす】
カリスマ・コーチとして名高いアンソニーロビンスという方がいます。
何でも氏の著作は、世界で累計3500万部の売上げ(2014年時点)を誇り、本田健さんの人生にも大きな影響を及ぼしたのだそうです。
詳しくは分かりませんが、セミナーや講演会も頻繁に開催されているのではないかと思います。
そのような影響力のある氏が、どんなことを主張されているのかに興味を持ち、著作「アンソニー・ロビンズの運命を動かす (単行本)」を紐解いてみました。
氏というか、本書における基本的な考え方は、
誰もが才能を内に秘めており、その力を解き放つことで無限の可能性が広がる、
というものです。
本書の原題も「Awaken the giant within」なので、原題にこそ、よ~くその考え方が表れていますね。
さて、そのような可能性を広げるためにはどうするか?
ここでは詳細には触れませんが、その概略(抜粋)は次のような感じかと思います。
1)持てるパワーを一つの分野に集中することこそ、成功の原動力である。
2)決断すること=「できればいいな」と思うのではなく、
「何が何でもやってやる」と誓うことが大切。
3)NLPを改良した「NAC(神経連想コンディショニング)」が
自分の行動パターンを変える。
4)知っておくべき基本として
・快感と苦痛の原則=人は、苦痛を逃れ、快感を得るために行動する
・言葉の使い方が大切=普段使っている言葉によって、
人生が大きく左右される
・自分に対して適切な質問をすることが人生の質を決める
まあ、これ以外にもいろいろと教示・教訓が書かれていますし、その具体的な実践内容を書くのもどうかと思いますので・・・
その具体的な内容については、一点のみ書くこととします。
それは。
「自分に対して【適切な問い】をすることが、人生の質を決める」という点です。
これは、人生の節目でもそうですし、日常の中でも習慣化したら良いことなのではないかと思います(もちろん、人生のタイミングによって、問いの内容は変わります)。
例えば、本田健さんが人生の節目で問う内容は、
・後悔しない人生のために、今すべきことはなにか。
・人生をかけて本当に表現したいものは何か。
・残りの人生を使って、自分は世の中に何を残せるのか、
どんな貢献ができるのか。
ということだそうです。
また、朝/夜に行うと良いパワークエスチョン(自分を幸福・感謝・楽しさ・熱意をつなげてくれる、習慣化すると良い問い)について抜粋すると、
朝:今、自分の人生で何が一番幸せだと感じるか。
夜:今日という日は、自分の人生の質を高めるものだったのか。
などです。
これらを問い、自らのアタマで考えることこそ、普段陥りがちなマンネリ的な思考・視野から自分を解き放ってくれるのだと思います。
私も一応、朝/夜のクエスチョンは習慣的に行っていますが(問う内容はかなり違います)、一日一日を新鮮に迎えるためには、極めて有用だなぁと思っています。
簡単ですが、本書についてご紹介させて頂きました。
私自身、正直に言うと、「行動し、刺激的な毎日を送ることで、成長し、願いを実現していこう」という考え方には馴染めない点があります。
行動しまくって忙しい状態より、ゆとりを持ったスローな生活を大切にしたいと言いますかね。。。
とは言え。
本書では、私にとっても、上記のような参考になる内容もしっかりと書かれているのも確かです。
アンソニーロビンスが言われるような「成功」を手に入れるためには、本書という「一冊の本に腰を据えて取り組む」のが良いと思いますが、
私のような「参考になる点を取り入れる」という読み方も、まあ「あり」なのかな、と思います。