人間関係の力学から自分を知る・視点を広げる!【ユダヤ人大富豪の教え-ふたたびアメリカへ篇-】
本田健さんの大ヒット作「ユダヤ人大富豪の教え」って、実は何シリーズかあります。
今回はシリーズの中の一つ、「ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇」について、ご紹介したいと思います。
本書のメインテーマは、「人間関係の力学を知り、活用していくこと」です。
このために「人間関係のチャート」なるものを使います。
本田さんはその昔、この人間関係のチャートに関するセミナーに夢中になっていらっしゃったそうで、何とトータル300日以上!このセミナーに費やされたそうですよ。
それでは。
このチャートのベースとなっている考え方は何かと言うと。
人生を動かしているのは感情だ。
それは、人生を良くも悪くも支配するといっていいほどの力をもつ。
にもかかわらず、私たちのほとんどがそのことをよく知らず、感情を無視して生きている。
感情は、人間がもつ巨大なエネルギーでもある。(中略)
人が望んだとおりの人生を生きられないのは、この感情のエネルギーの使い方を知らないのだ。
ということであり、
人間関係の力学(=法則)を通じて、感情のエネルギーが人生に様々な影響を及ぼしていることを知ろう、ということです。
では、人間関係のチャートとは?
ポジティブ/ネガティブ、自立/依存の2種類のパラメータで表された4つのマトリックスのことです。
人間関係という視点では、何と2種類に集約されるのです。
一見複雑に見える人間関係を、4つのマトリックス(タイプといってよいと思います)と、2種類の関係だけにモデル化するとは・・・単純化し過ぎという見方もできるかも知れませんね。
たしかに、多人数での関係性など、実際に当てはまらないような関係性もあると思いますが・・・
このチャートを使う目的は、「人間関係の力学」を通じて「自分の状況・感情に気づき、新たな視点を得る」ということですから、有用ならばまったく問題ないと思います。
というか、このようにシンプルにモデル化したことにより、シンプルに考えることができ、より実用的になったという見方もできると思います。
そして大切なこととして、
どんな人の中にもすべてのタイプがある。
相手のあり方によって、この4種のタイプのどの部分が引き出されるのかが決まるということです。
読んでみて実際、私自身でも、すべてに当てはまった部分があるな、と思いました。親との関係ではこんな感じだし、ある友人との関係はあんな感じだし、というようにイメージしながら読みました。相手のタイプによって、自分の違った面が出ているなぁと実感しました。
まさに、人間関係の力学ですね。
それから。
これらタイプが良いとか悪いとかではなく、人間関係の力学について知り、自分の立ち位置、感情の偏りを知り、相手の立場・感情に思いをはせること、それによりバランスを取ることこそが大切なのです。
まあ当然ながら、各タイプの詳細だとか、人間関係の力学そのものやバランスを取るための考え方などを書くことは控えさせて頂きます。
詳細は、本書を手に取って頂くのが良いかと思います。
まあ、万能とまではいかないでしょうが・・・面白く興味深い考え方だなぁと思いました。