「北朝鮮・韓国の現代史」を比較的中立に教えてくれる! 池上彰氏の【そうだったのか!朝鮮半島】

 

ほぼ日常的に韓国の反日日本の嫌韓に関するニュースや本を目にしますね。北朝鮮の動向なども最近ほぼ毎日ニュースで目にします。

隣接した国でありながら、その実情については、案外、体系的によく分かっていない北朝鮮と韓国

その実情を知るために、巷にある本を読もうと思っても、極端な意見・見方の本も多いしなぁ・・・と感じたりします。

そんなときは。。。

池上彰さんの本って、結構良いと思います。

もちろん、池上さんの本にも「日本の立場から見た」というバイアスは入っていると思いますけど、【相対的】に中立に近いのではないかなぁと感じます。

この本でアウトラインをつかんだ後、両方の立場から見た(と思われる)詳しい本を紐解くのが良いのではないでしょうか。

 

さて、今回ご紹介する本「そうだったのか! 朝鮮半島」で扱われているのは、南北朝鮮の現代史、すなわち第二次世界大戦後の歴史です。

今はどうか分かりませんが、私が学生時代に学んだ世界史では、南北朝鮮現代史と言えば、ほぼ朝鮮戦争のことのみ、それも日本の経済復興との絡みで語られていたような気がします。

 

私自身、第二次世界大戦後、朝鮮戦争前に、一時的に朝鮮人民共和国(臨時的な統一政府)が存在していたこと、韓国初代大統領の李承晩氏のことなどはよく知りませんでした(忘れていた?)し、

朴正煕大統領以降の韓国の状況については日本のメディアで伝えられるニュースを通じて断続的・断片的に知ってはいるけれども、各々のつながりがよく分かっていませんでした(今も十分に知っているということはないですし・・・)。

ましてや、北朝鮮のような情報が閉ざされた国のことは、もっと分かりませんでした。金日成体制は当初より強固な独裁体制をしいていたのではなく、中ソという大国のはざまでバランスを取りながら、ライバルを蹴落として、結構な年月をかけて固まっていった点などが印象的でした。

 

こうして歴史的に全体を俯瞰してみることって大切だなぁと思います。

お互いの立場ではお互いに言い分があり、今は自身の立場を強調し過ぎているのかも知れないなぁと思います。

まあ、それは戦略的な要素もあるでしょうし、私たち一般市民の場合、圧倒的に史実を知らないということがあるでしょうし・・・

こうした本を読んでみてやはり、インターネット、ニュース、新聞などの断片的に切り取られたニュースだけを見てすべての判断をすることは危険だなぁと感じますね。

もちろん、ある程度の事実は伝えてくれていますけど。。。どこかにバイアスがかかっているのだろうと思います。

 

繰り返しとなりますが、池上さんの本書「そうだったのか! 朝鮮半島」でも、バイアスが無いとは言えません。

なので、まず本書を紐解いた後で、次の書籍などにあたっていくという読み方をして、俯瞰的に理解を深めていくのが大切なのだろうと思います。

 

 

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