できる範囲で少しずつ「個人宅」を開いていくライフスタイル【住み開き】ってご存知ですか?

 

突然ですが、【住み開き】というライフスタイルについてお聞きになったことはありますか?

 

住み開きとは?

無理せず自分のできる範囲で、自分の好きなことをきっかけに、ちょっとだけ自宅を開くというライフスタイルです。

個人宅をちょっとだけ開くことで小さなコミュニティが生まれ、自分の仕事や趣味の活動が他者へと自然にかつ確実に共有されていき、

金とか血縁、地縁、会社の縁ではない「第三の縁」が結ばれていくのです。

公共施設のような開き方でもなく、昭和初期の地域コミュニティのような開きっぱなしとは少し違う、

個別化・閉鎖化が進んだ現代社会で、少しだけそれを逆方向に進む=開くという方向に進めるという考え方なのです。

とは言いながら。。。

そんなに堅苦しく考える必要はないと思います。

アサダワタルさん著の「住み開き―家から始めるコミュニティ」では、ホームパーティーのような昔からよくある開き方だったり、カフェ、図書館、博物館、ギャラリー、学びの場など、もう一歩進んだ感じの開き方など、31もの事例が紹介されています。

そうです。

ホームパーティーをイメージすると、住み開きのコンセプトが分かりやすいでしょうね。

改装の費用なんてかけなくてもいいし、常時開催する必要もなく、ゆる~く実施することが可能なのです。

 

我が家の近所を眺めてみても、習い事の教室などで家を開いている方もいらっしゃるし、小売店なんてのはある意味、住み開きでしょうからね。家でバーベキューする人なども結構いますし。。。

案外に私たちの身近でも行われてきたことだと気づきます。

そして多分、そういったライフスタイルを送っていきたいなと考えている人は、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

本書では、そういった具体的な事例が多々あって、興味ある人には大いに参考になるんじゃないかと思いました。

 

よく言われているように、戦後、核家族化が進み、都市に人々が移動するにつれ地縁も薄れ、会社ももはや共同体的な性格を失いつつあり、単なる「働く場」になりつつあるという状況を受け、コミュニティの再興、人々の拠り所・つながりを求めるということ、私的セーフティネットの構築などが、しばしば話題となります。

ちなみに、会社という共同体の変化(縮小)については、私自身、すごく実感します。

私が会社に入った頃は、運動会、夏祭り、社内旅行などの行事が多々あり、否応なく(?)社員同士の親睦が深まっていましたけど、今ではこれら行事は全て無くなりましたね。かろうじて、忘年会が残っている程度であり、あっという間に共同体っぽくなくなったように思います。

まあ、つながることだけが、唯一の心の拠り所を求める方法ではなく、もっと多様な方法があるとは思いますけど・・・

それでも、このようなつながりがあるということは、ある意味、社会的に健全な状態だなぁとも思います。

 

最後の方は、ちょっと話が飛躍しすぎましたけど、、、

自宅などを起点としたコミュニティを作ってみる、そんなことに関心のある方には、参考になるのではないかと思います。

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