「お金の心配・不安」を手放す(なくす)ために。 -ファイナンシャル・プランニング(FP)にあたって、まず調査・検討すべき「2つ」のこと!-
ファイナンシャル・プランニング(FP)とは?
お金に関する計画をすることです。
年々、人々の平均寿命が延び、少子化・高齢化などの環境変化の真っ最中である現代社会では、「FP」についてしっかりと調査し検討することが大切だと思います。
ただ。
ご自身のFPの検討をするにあたって、それよりも前にまず、把握しておかなければならないことが、2つあります。
それは。
1.公的社会保障制度についてよく知っておくこと。
2.ご自身、ご家族の収支の現状を知っておくこと。
です。
1つ目からご説明します。
公的社会保障制度とは、大きく分けて4つあります。
「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「保険医療・公衆衛生」です。
これらを機能的に分類すると、働き手の死亡・失業など所得が無くなったり大きく減少したときの収入保障、医療を受けるときの保障、介護を受けるときの保障などがあります。
具体的な制度名でいうと、公的年金、医療保険、介護保険などですね。
※すべてを網羅しようとすると、1冊の本になるほどの分量があります。ここでは、全てではなく要点、あくまで概要のみ示します。
日本は中負担・中福祉の国だと言われるように、公的な制度がそこそこ整っています。
一方でしばしば、年金制度、医療制度の財源が厳しいという話を聞きますし、未来のことはどうなるか分からない面があります。
段々と年金・保険の条件が厳しくなっていくことが予想できますけど・・・現時点の制度を元にFPについて検討することが合理的なアプローチだと思います。
未来では、現時点の保障の何割か「減少する」ことを踏まえ、準備をすることが肝要になりますね。
まあ、そんな状況はありますけど・・・
例えば、公的年金では、
・65歳からの老齢年金を受給できる
・遺族保障・障害者保障もある
・財源の半分は税が投入されたお得な制度である
ことを知っておいたり、
医療保険では、
・医療費の7割を負担してくれること(義務教育就学以降~70歳未満の場合)
・高額の医療費(収入によって異なります。標準報酬月額30万円だと、8万円くらい)がかかった場合は、一定額を超過した分が返ってくる=高額療養費制度があること
などを知っておけば、公的制度以外に個人が掛けている生命保険・医療保険・個人年金などへの考え方が、全く異なってきます。
保険だと40年くらい掛け続けますので、月に1万円違うだけでも合計480万円も支払う額が減るのです!
その分を、より有効なマネー活用方法に切り替えていくことができるわけです。
まさに「知っておくこと」こそ大切なのです。
次に、2つ目です。
私たちは日常、何となく「お金がいくら必要なのだろう?」などの不安を感じています。
これって案外、「私たちは今、どれくらいの収入があって、どれくらいの支出をしているのか」の現状が分かっていない面があるからだと思います。
特に、どれくらい支出しているか分からないのです。
現状の支出をしっかりと把握することで、どれくらいを入れる(=稼ぐ、貯める)かが明確となり、自分の中で目安を持つことで、情報にその都度踊らされるのではなくなるのではないでしょうか。
そのためにどうするか?
オーソドックスに支出状況を記録すると良いですね。現状把握です。
家計簿を用意してしっかりきっちりと付けるのはなかなかに手間なので、ざっくりとで良いかもしれません。2~3ヶ月間付ければ良いのではないでしょうか。
具体的には、
食費、家賃、水道・光熱費、通信費、保険料、教育費、交際費、医療費、衣料費、自動車維持費、小遣い
などの項目に分けて月単位でかかった費用を集計してみるのです。
集計してみると、自身が思っていた以上にお金が出ていると思うかもしれませんね。
その際に、ムダがはっきりと見えてくるんじゃないかと思います。
脱線ついでに申し上げると、私が現状把握した際は、思ったより通信費が高くついていることに気付き、対処しました。また現在、食費の見直しをしている最中ですし、保険料の見直しの余地もありそうです。
このように自営業の私は、ムダを削減しながら、どれくらいの収入があればよいのかの目安を持って生活できています。もちろん、将来的な対処も進行中です。
こんな感じです。
現状を知ることで、精神的にも楽になってくると思います。
また、自身の現状を知りつつ、ムダに気付くことで、どういう対処が必要なのかが見えてきます。
リタイア後だけでなく、現役中も有効ですね。
まとめます。
FP的な検討を行う前に、まず
・公的社会保障制度を知ること
・収支の現状を知ること
から始めてみてはいかがでしょうか。
各項目の詳細については、次のリンク先などに順次詳しく書いています。
☆お金について知ることで、お金の心配・不安を減らし、【普段はお金のことを忘れられる】といいな!と思い、ブログを書かせて頂いています。
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