100年ライフについて多面的に考えるきっかけとなる! -LIFE SHIFT-
現在も徐々に、平均寿命、健康寿命が延び続けているそうです。
このままのペースで行くと、今、生まれたばかりの子どもたちは、何と平均107歳まで生きるのだそうです(日本の場合)。
まあ、未来は不確定なので、今のところ「予測」に過ぎませんし、「平均」というくくりで一括して話すのは少々乱暴かも知れませんが・・・
これから生きていく人々は、一般に長い人生を過ごすことは確かです。
さて、「ワークシフト」という示唆的な本を書かれたリンダ・グラットン教授が、今度は(と言っても、2016年11月に翻訳本が出ました)、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」という興味深い本を執筆されました。
長寿時代ということで、とかく「老後のお金」など不安面を中心にした論調が目立っていますけど・・・
・・・もちろん、お金についてよく考えることは大切ですけど・・・
本書では、長寿化の恩恵(=長い時間ができること)に目を向け、どうすれば個人、家族、社会全体がそのメリットを享受し、変化に対応していけるのかを中心に論じられています。
※その一環として「お金」についても考察されています。
現代のわれわれは、3ステージの生き方、すなわち教育を受ける→仕事をする→引退・老後という生き方を、ほとんど所与のもの、当たり前のものとして受け入れています。
けれども。
今後は長寿化に伴い、広い意味での「仕事」に関わる期間が長くなります。多分、近未来に80歳くらいまで働くのは当たり前になるでしょうね。
そんな時代、従来までの3ステージというモデルは壊れ、単純に1つの会社を勤め上げるのではなく、
5ステージくらいの生き方=探求者、独立生産者、複数の仕事を持つ生き方など、仕事に従事する期間が多様化し、多様なライフスタイルを実践する人が増えてくるのです。
また、従来のように、教育=20歳まで、引退=65歳から、など年齢とステージが一致するのではなく、様々な年齢で様々なライフステージを過ごすようになるのです。
極めて大まかに論旨を書くと、こんな感じとなりますが・・・
この状態って、よく社会を眺めてみると、もう既に始まっていますよね。
以前、本ブログで取り上げさせて頂いた堀江貴文さん、イケダハヤトさんなどは、明らかに従来の枠組みでは分類不能なライフスタイルを送られていますね。この本で言及されている5ステージどころではないです。
また、このような著名人のみならず、私の回りにも大きくキャリアを振った方がかなりいらっしゃいます。
彼ら/彼女らは、決して若い年齢の時だけではなく、壮年と言われる年齢でも大きくキャリアを振っていらっしゃり、ふつうに(?)生活していらっしゃいます。
まあ一応、私自身も大きくキャリアを振って、本書の表現で言うと4ステージ目とでも言えるライフステージを生きています。
さて、ここまで語ってきた内容は、ほんの概要に過ぎません。
本書では、お金などの有形の資産以外に、人間関係、スキルなどの無形の資産面、ワークスタイル面など、極めて多面的に様々な検討を加え、論じられています。
すべてに同意できない点があろうとも、きっとどこかにピンッと来る点があると思います。
私自身、今までブログでライフスタイルに関し、かなり書かせて頂きました。
本書を読むことで、さらにいろいろと考えるきっかけになったと思います。
また、こってりとライフスタイルについて、いろいろなテーマでブログに書かせて頂こうと思います。