タモリさんによる、赤塚不二夫さんへの、深い哲学的な言葉が印象に残りました
今までに何度か、タモリさんについて記事を書かせて頂きました。
そして今回は久々に、タモリさんのことを書かせて頂きます。
それは、2008年、タモリさんによる赤坂不二夫さんへの弔辞について、です。
いささか古い話かもしれませんが。
当時、原稿用紙を広げているけれどそこには何も書いてなかった、と話題になりましたね。
また、「私もあなたの数多くの作品の1つです」という最後の言葉は、今後も語り継がれそうな感動的な言葉でした。
今回は、8分くらいに及ぶ弔辞のうち、その一部のみを取り上げさせて頂きます。
あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。
それによって人間は、重苦しい影の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場「瞬間」が異様に明るく感じられます。
この考えを、あなたは見事に一言で言い表しています。すなわち「これでいいのだ」と。
文藝春秋:2011年1月号より
軽やかさ、時間は前後関係を断ち放たれて「瞬間」が明るく、など、まさに「瞬間に生きる」「瞬間に、生の息吹を感じさせる」真理の言葉だと思いませんか。
そして多分に哲学的ですね。
まあ、それもそのはず、タモリさんは大学の西洋哲学科に入学されています。途中でジャズバンドが忙しくなり中退されていますが。
また、ハイデガーの本を飛んでみようとしたけれど、あまりに難解で投げ出したとも言われていましたので、哲学にご関心があるのは確かでしょうね。
元々、タモリさんは、哲学的な「時間とは」「瞬間の輝き」「軽やかさ」などの問いを持ち続け、その後様々なご体験を経ることで、このような言葉が紡ぎだされたのでしょうね。
普段は脱力し切っていて自然体のタモリさんが、時折話される内容には、この弔辞含め、心底驚かされます。
素晴らしい生き様だと思います。
☆タモリさんの様々なエピソードについて、ブログに書かせて頂いています。
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☆タモリさんについての記事をいろいろと書いています。
よろしければご覧ください!
・タモリさんの名言(1) 現代社会において何かに熱中すること
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