多様なジャンルを扱う【心理学】を体系的に学ぶ -私の方法-
今回のテーマは
「心理学を体系的に学ぶこと」です。
心理学は「行動と心的過程(心の動き)についての科学」であり「実践の科学」です。「科学」と名が付く通り、因果関係が重視され、信頼性(再現できること)が重視されます。
心理学、と一言でいっても、多種、多岐にわたります。
私自身は、元々、ユングなど興味ある分野の心理学本はよく読んでいました。
そうした中、もう少し本格的に心理学を学びたいとの思いが強くなり、一番最初に学んだのが「産業カウンセリング=産業カウンセリング講座に通うこと」でした。以前の記事でも書かせて頂きましたが、産業カウンセリング講座ではカウンセリング実習が中心となっていました。
もちろん、産業カウンセリングを学んだことは大いに役立ちました。貴重な体験だったと思います。
そして一方で、体系的に心理学を学びたい、との思いが強くなってきました。当時会社員であった私は、中々まとまった時間を取れない中、広範囲に渡る心理学をどうやって体系的に学ぶのか、ということを考えてみました。
結果、認定心理士の体系を参考にして学習を進めることが良いのではないかと思い至りました。
認定心理士とは、心理学の専門家として仕事をするために必要な,最小限の標準的基礎学力と技能を修得している,と認定される資格なので、十分に体系的に学べるのではないかと思います。
さて、認定心理士では、どのような内容を学ぶのか?
認定心理士の科目体系は次の通りです。また、参考までにWikipediaや日本心理士学会のホームページが参考になると思います。もう少し科目を具体的に絞り込みたい場合は、放送大学のホームページも良いと思います。
【基礎科目】
・心理学概論
心理学の基礎を俯瞰します。入門、概論、と付くような科目ですね。
・心理学研究法
実践的研究法の基礎を学びます。
上記の通り、心理学とは「科学」です。
科学的な研究の進め方などにも詳しくなりますよ。
・心理学実験
心理学実習を通じて実験的研究の基礎を学びます。
【選択科目】
・知覚心理学・学習心理学
認知心理学系の科目です。
表記以外にも言語心理学、感情心理学、行動心理学なども含まれます。
・生理心理学・比較心理学
生物心理学系の科目です。神経心理学、動物心理学なども含まれます。
・教育心理学・発達心理学
児童心理学、青年心理学なども含まれます。
・臨床心理学・人格心理学
心理療法系、カウンセリング系、性格心理学、犯罪心理学など、
臨床的な心理学です。幅広いです。
・社会心理学・産業心理学
対人、家族、コミュニティ、産業心理学など社会的な分野を扱う心理学です。
私自身、学べば学ぶほど、更に広い分野を学びたくなるという好循環で、学びを進めています。
学んでみて興味深かったトピックスなどについては、またご紹介させて頂きます。