ちょっと引きそうなタイトルですが・・・枝廣淳子さんの「朝2時起きでなんでもできる!」は、【仕組み化】の大切さが分かる本です
枝廣淳子さんという方をご存知でしょうか。
枝廣さんは、通訳者であり、環境活動を活発にされている方です。
と言っても、ホームページをご覧いただくと分かるように、
英語教室、環境活動、執筆、読書会など多彩な活動をされており、
私が枝廣さんのことを知った、7,8年前と比べると、活動範囲が広がり、
どんどんと進化され続けているように見えます。
枝廣さんのデビュー作となる本は
「朝2時起きで、なんでもできる!」という、
1歩どころか100万歩くらい引いてしまうようなタイトルですが、
読んでみると、枝廣さんの興味深い生活ぶりが垣間見え、誠に面白いです。
本は、全3作あります。(1作毎に完結しています)
ここでちょっと、枝廣さんの半生について語ってみます。
ご結婚された直後の枝廣さんは、旦那様の勤務の都合でアメリカに渡ります。
せっかくアメリカに渡ったのだから、英語通訳者になろうと考えられた枝廣さんですが、
ちょうど同じ頃、お子様が生まれる、という大イベントがありました。
育児のため、1日の多くの時間を使えなくなった枝廣さんですが、
英語を極める、という目標をどう達成するのか?
ある日、思い切って、お子様と同じ20時頃に就寝し、朝2時に起床する、
という生活に切り替えられたのです。
そうすることで、朝2時から7時位までの5時間、
英語をじっくり勉強する時間を確保されたのです。
夕食後すぐの20時に就寝する、
朝2時という、ほとんど真夜中に起きる、という発想の転換、
言い換えれば、信念を取り払い、超早起きという仕組み化(習慣化)をすることで
ご自身の目標達成のための時間を確保するという。
ここには、闇雲な根性論ではなく、
冷静な「仕組み化」という素晴らしい考え方がある、と思います。
これ以外にも、本の中で、
英単語を記憶する方法について書かれた箇所があるのですが、
こちらも優れた仕組み化の事例です。
何と、記憶のメカニズムを利用したソフトウェアを旦那様に開発してもらい、
それを活用されたのです。
簡単に言えば、忘れそうになりそうなタイミングで繰り返す、
というソフトなのですが、いやはや冷静で合理的だと思います。
更にこれ以外にも、
バックキャスティングという興味深い概念についても語られる、
など、為になるお話が多く盛り込まれています。
なかなか面白い本ですよ。