タモリさんについて書かれた本「タモリと戦後ニッポン」を引き込まれるように読みました!
先日、正月番組でのタモリさんの鋭いコメントについてご紹介させて頂きました。
その正月番組でタモリさんは、「ミスター戦後」という立場で番組出演されており、鋭いコメントに唸ったとも書かせて頂きました。
最近、タモリさんご自身が書かれた本ではないとはいえ、「タモリと戦後ニッポン」という、まさにその、正月番組のコンセプトを踏襲したかの如くの本が出版されました。
私はこの本を本屋でたまたま見かけて、引き込まれるように購入し、一気に読んでみました。
この本では、タモリさんのご両親、祖父母のお話から始まって、タモリさんの生い立ち、学生時代、福岡の時代、赤塚不二夫氏宅への居候、テレビでのブレーク初期、いいともの時代、等のお話が満載です。
タモリさんのお話は当然なのですが、さらには、漫画家の赤塚不二夫氏、ジャズ奏者の山下洋輔氏、作家の筒井康隆氏、フジテレビプロデューサーの横澤彪氏、たけし、さんま、鶴瓶などの芸人仲間、飲み屋のご主人に至るまで、本当に様々な方々が登場されています。
直接関係者にインタビューしたり、数々のインタビュー記事や190冊もの参考文献も参照しながらの、350ページにも渡る大作です。
この本の中で、私が印象に残っている箇所を抜粋してみましょう。
・タモリさんが大学中退(ジャズ研が忙しくなり中退)という話は有名ですが、何と哲学科に入学されていたのですね。これは知りませんでした。
たしかに「外に熱中させてくれるものがあると、人は普通に生きていける」「(人間存在の根っ子にある)汚いものが見れない奴らに、どうして綺麗なものが見れますか?」など、多分に哲学的なコメントを印象深く思っていたのですが、なるほどと頷けました。
・上記とダブりますが、私は、タモリさんの「言葉の意味というのは、人間をものすごくがんじがらめにしている」という言葉が特に気に入っています。
・有名な話ですが「笑っていいとも!」長寿の秘訣は、タモリさん曰く、反省をしない、計画を立てない、終わったものは仕方ない・で気にしない、力まない、タレントはやる気を出さない、ということだそうです。
自然体といって良いのでしょうか。ご本人は、責任を取るのが嫌なので周りに流されてきた、と言われていますが、まあそれは本音半分、照れ隠し半分といったところでしょうか。
・タモリさんは、たけしさんとは違いご自身で本を書かれることはしていません。タモリさんへのインタビュー記事をつなぎ合わせること、周りの方々の証言をつなぎ合わせることで、タモリさんの実像が浮き彫りになってくる、ということが大きな特徴でしょうね。
あの筒井康隆氏をして「タモリとは、誰かが語り伝えていく存在」と言わしめたのは凄いですよね。
※正確には「坂道美学」という本やCDなど、ご自身でリリースされた作品があります。ご自身の自伝や考え方を本として出版されていない、という意味で書いています。
もちろん他にもあるのですが、まあこれくらいにさせて頂きます。
私もよく知らなかったのですが、「笑っていいとも」終了時などにもタモリさんに関する本が何冊も出版されているようです。
「リスペクト・フォー・タモリ」というタモリさんのデビュー当時を知らず、「いいとも!」を視ながら育った世代の間でも、タモリさんブームになっているようですし。
タモリさんの人生哲学を踏まえると、当面、ご自身に関する本を書かれることは無さそうですが、いつかは読んでみたいですね。
☆タモリさんの様々なエピソードについて、ブログに書かせて頂いています。
記事の一覧はこちらです!
☆タモリさんについての記事をいろいろと書いています。
よろしければご覧ください!
・タモリさんの名言(1) 現代社会において何かに熱中すること
・タモリさんの名言(2) 今後の日本人の生き方についてのお話
・タモリさんについて書かれた本「タモリと戦後ニッポン」
・きっとタモリさんが好きになる! インタビューから読み解くタモリさん