減速して自由に生きる -「ダウンシフターズ」という生き方(おすすめ本)-
さて、本日は興味深いライフスタイルに関する本
「減速して自由に生きる: ダウンシフターズ」について紹介します。
まず、この本の著者髙坂勝氏に関して紹介します。
髙坂勝氏は、30歳までサラリーマンとして働いていたのですが、心労のため退職。その後、日本中を旅したりフリーターを経た後、34歳でオーガニックバーを経営することとなります。
そしてなんと、そのバーは「繁盛しないこと」が目標に掲げられており、必要なだけ売り上げたら、後は「家族とのコミュニケーション」「自給自足などの夢を実現すること」に時間を使うこと、頑張り過ぎない生活をすることをコンセプトとされているのです。
このようなライフスタイルを実現するために氏は、まず、ミニマムに生きていくために必要な売上高を算出し、そこから何人のお客様を呼べばいいかを算出します。そして、それ以上でもそれ以下でもない売上げを確保する、という経営を実践されています。
売上げ過ぎたら、下げることを検討するくらいですから、徹底しています。
さて、上記の算出を行った結果、氏のバーの店舗面積は、たった6.6坪で14席のみ、週5日営業(週休2日)すればよいことがわかりました。
そして、何と現在は週4日営業(週休3日)という、極めてゆとりを持ったバー経営をされているようです。
また、特記事項として、このバーは異なる世界に生きる人々が出会う場所、時にはライフスタイルのカウンセリングの場、オーガニック食(自然食)の啓蒙の場、も兼ねている、ということです。
所謂、コミュニティとして機能している、ということですね。
氏は年収が600万円から、(多分)半分くらいに減ったのですが、夢の自給自足や頑張り過ぎない豊かな生活を実現したと言われています。
私の場合は心労が原因で会社を辞めたのではありませんが、脱サラし好きな仕事を行っている、という点で大いに共感できます。
また、たいへんに僭越ではありますが、私のライフスタイルへの考え方も、氏が書いていらっしゃる支出マネジメント的な考え方、半農半X的な考え方など、様々な点で共通点があるな、と思います。
その組み合わせ方や各々の比重が異なるものの、基盤となる考え方には結構共通点がある、と感じました。
自営業を目指す方、自然志向派の人などに参考になると思います。