【2025年の働く人の日常】をストーリーで語る(1) -「ワークシフト」という本-

 

2025年に働く人の日常ってどうなっているのでしょう?

 

今日は、未来の働き方に関する「一つの見方」について書かれた

ワーク・シフトという本を紹介します。


かなり有名な本ですね。

アマゾンの書評も、110件以上あります。

 

著者のリンダ・グラットン氏はロンドン・ビジネススクールの教授です。

 

氏がこの本を執筆したきっかけは、氏の15歳と17歳の息子さんによる

「将来はジャーナリストになる」「僕は医師になる」という言葉でした。

これを受け、氏は自身の専門分野であることも絡め、将来の働き方

について考えることとなりました。

 

まず氏は次のような問いを持ちました(P.6)。

 

2025年には

私たちは、どのような仕事観を持っているか。

私たちは、どのような仕事をしたいと思うのか。

私たちは、どのような希望をいだくのか。

私たちは、なにが原因で夜眠れないほどの不安を感じるのか。

私たちは、自分のために、そして未来の世代のために何を

必要と感じるのか。

 

じゃあ、どうやってこの問いにアプローチするのか?

 

まずは、様々な方の知恵を活用するというアプローチをとりました。

企業内の人からブログの読者まで多くの人の意見を聴きながら、

このプロジェクトは進められたようです。そういった意味では、

このプロジェクトのアプローチは「群衆の知恵を活用する試み

(グラットン氏)」と言えるのでしょうね。

 

そしてアプローチ手順は次の通りです。

「働き方の未来にとりわけ大きな影響を及ぼす5つの要因」を

 リストアップする (検討する軸をピックアップする)

上記5つの要因を掘り下げ、各々の要因に関して起き得る

 32の興味深い現象をピックアップする (それを掘り下げる)

・それを元に「未来の働き方」に関する様々なストーリー

 幾つか作ってみる (それらを捨象、付加、分類、構築し直し

 ストーリー化する)

・そのような働き方に対処するために、何が必要になるのか、

 を検討する

 

要約した表現なのでなかなか具体的に分かりにくくてすみません。

が、これらはいかにもMBA的なアプローチだな、とも感じました。

 

さて、これら全てを書くのはどうかな、と思いますので、

流れに沿って少しだけ内容を書いてみます。

 

「未来に影響を及ぼす5つの要因」とは。

・テクノロジーの進化

・グローバル化の進展

・人口構成の変化と長寿化

・社会の変化

・エネルギー・環境問題の深刻化

 

現在でもよく話題となる、極めて真っ当な要因だろうと思います。

これらを「考え方の軸」として掘り下げていくこととなります。

 

さらにこれらを掘り下げた後、それを元に「未来の働き方」

関する様々なストーリーを幾つか作ってみるわけですが、

そうして構築されたストーリーにどのようなものがあり得るのか。

 

複数のストーリーが記述されているのですが、

暗い側面のストーリーでは、未来へのリスク的な生活が描かれ、

明るい側面のストーリーでは、未来の明るい傾向が描かれています。

例えば、暗い面では「いつも時間に追われ続ける未来」などが語られ、

明るい面では「積極的に社会とかかわる未来」などが語られています。

 

そして、これら「明るい未来」と「暗い未来」のストーリーを踏まえ

じゃあ未来に備え、どうすれば良いのか?

 

ということを語っているのですが、そちらについては、次回としましょう!

 
 

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