今こそ考えてみたいライフスタイル -年収6割でも週休4日という生き方(おすすめ本)-

 

今回は、「ライフスタイル」について、ある本を紹介します。

 

それは、株式会社アシストの代表取締役であるビル・トッテン氏による

「年収6割でも週休4日」という生き方」という本で提唱されている

ライフスタイルです。

(この本は、以前、野菜の自給という観点で取り上げたことがあります。

今回は、ライフスタイルという観点で取り上げてみます)

 

この本では、そのタイトルとおり、年収が今の6割程度になっても

生きていける、そのようなライフスタイルについて提唱されています。

ちなみに、年収6割というのは、1979年の水準です。

 

さて、トッテン氏は言います。

エネルギー問題、地球温暖化などの環境問題、

金融危機、グローバル経済などの状況を踏まえると、

今後の日本の経済の規模が縮小する可能性がある、と。

 

また、消費礼賛の広告戦略によって、現代の人々は「消費中毒」に

かかっているのではないか。不必要なものまで無理やり購入し

消費するというサイクルに陥っているのではないか、とも。

 

このような状況に直面し、トッテン氏は、各個人に対して次の様に提唱します。

・情報活用の専門家になる。

 経済の浮き沈みがあってもしっかり生きていけるよう、正しい情報を

 手に入れ活用できる人になろう、ということだと思います。

 

・消費中毒を改める。

 広告宣伝に従いモノを買いすぎるのではなく、あなたが本当に必要と

 するモノだけを買おうということです。

 

・自分でできることはできるだけ自分でする。

 今までお金を払ってやってもらっていたことの中で、できることは自分でやろう

 ということを、多くの事例を紹介しながら訴えられています。

 

そして、彼が経営するアシスト社においても次のことを宣言します。

・社員が生きていく力をつけるためのサポートを行う。

 上記の情報活用、消費中毒を改める、自分のことは自分でする、

 ことなどに対してサポートする。

 

・社員をリストラしない。たとえ、給料は、現在の6割の水準になっても。

 

 

そして、すごいな、と思うのは

ビル・トッテン氏ご自身も、テニスコートをつぶして畑に変え野菜の自給を

行い、できるだけ歩く(毎日8km!)、マイ箸やマイ水筒を持ち歩くなどの

生活を実践されているのです。

まさに率先垂範ということだと思います。

 

このようにこの本の前半では、個人や会社などの身近なミクロ経済的な

話がたっぷりと書かれています。

(後半は金融政策的な話です。参考になりますが、ここではこの話題は扱いません)

 

さて、私がこの本を読んでいて素晴らしいと感じるのは、

いきなり完全自給自足、完全菜食、自動車廃止などの現代生活と

かけ離れすぎた生活を行うのではなく、1980年頃という、

現代の6割という規模の生活を行なうために、今より少し、自分で

できることをやり、生活を改めていこう、という点です。

何となく、そんなに高いハードルではないように感じてしまいます。

(いや、そんなに簡単ではないのですが・・到達不可能ではない様な気がします)

 

現在私が家庭菜園を行なっているのは、塩見直紀さんという方の

半農半Xという生き方」というコンセプトや、この本に刺激を受けた、

きっかけを作ってくれたという面が間違いなくあります。

 

全てを取り入れられなくても、まずは第一歩から踏み出すと良いと

思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA