生きるためにつながる -活動事例を知るためのおすすめ本-

 

今回は「つながる」ことをテーマとした様々な活動について書いてみます。

 

その名も「生きるためにつながる」という本があります。

 

コワーキングスペース、まちライブラリー、古民家ゲストハウス

などの言葉をお聴きになったことがあるでしょうか?

 

これらは本の中で紹介されている活動です。

各々について説明します。

 

まず、コワーキングスペースとは?

新タイプの雑居型オフィスで、起業家・フリーランスの人びとが集まり、

共に働くためのスペースです。

時にはイベント・勉強なども行いながらコミュニケーションを深めることで、

新しい仕事が生まれることもあるようです。

 

代表的なのが、CO-BA SHIBUYAというスペースです。

渋谷発で、東京に数ヶ所、小倉や気仙沼にも拡がっているようです。

パソコンを持ち込んで仕事ができるよう、無線LANや電源などを完備して

あり、また会員さんが選んで置いている本を読むこともできるようですね。

月会員として24時間利用も可能ですし、1日だけの利用も可能なようです。

 

そして、まちライブラリーとは?

まちライブラリーのホームページはこちらです。

人々が共用スペースに本を持ち寄ったり、イベントを行ったりすることで

その場からコミュニケーションが起きたり、学び合いの場となる、という

活動ですね。礒井純充さんという方が提唱され、大阪を中心に広がって

います。すでに100ヶ所を超えているようです。

 

また、古民家ゲストハウスとは?

例えば広島県尾道市では「空き家再生プロジェクト」という活動があります。

尾道市は、坂の街です。坂道が尾道市観光の特徴ではありますが、

一方で「そこに住む人々」は自動車が入られない、ゴミ出し等でもわざ

わざ坂道を行き来する必要がある、など生活の不便さがあるわけです。

 

少子化、高齢化が進む中、尾道市の山の中腹にある家々にも空き家が

増えており、そのような空き家を再生しようという活動をされています。

具体的には、「空き家再生プロジェクト」では、このような空き家と

移住希望者とのマッチングを行う、という活動です。

 

こちらの方とはお話をさせて頂いたり、(外からですが)空き家を拝見

させて頂いたりしましたが、数十件の物件があり、魅力的な物件も

結構ありました。

 

そして、この本では、このような空き家を借りて、シェアハウス、

イベントハウスとして活用する、という事例を紹介されているわけです。

 

さてさて

これらは、本で紹介されている事例のほんの一部です。

 

この本の著者の石鍋氏は、日経新聞社の編集委員兼論説委員を

勤めている方です。さすが新聞社だけあって、情報量が多いです。

 

上記の情報だけでなく、二次元カルチャー(アニメ)におけるつながり、

農産物市場を通じたつながりなど、多種多彩な事例が挙げられています。

 

そういった意味でこの本は、各々の事例について深く知るよりは、

「つながりをテーマにどのような活動がなされているか?」

について知るために良い本だと思います。

 

また、ここで紹介された事例も含め、

私も幾つか訪ねたことがあるのですが、それは2年前の話です。

あれから2年ほどたち、また新たな活動が生まれていることと思います。

少しばかり中断していましたが、実際に現地に行って見たくなりました。




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