タモリさんの名言(2) -今後の日本人の生き方についてのお話-
「NHKスペシャル戦後70年ニッポンの肖像」という番組のお話の続きです。
番組の後半は「では現代ってどうなの?これからどうするの?」という視点で展開していきました。
出演者の誰が言われたか忘れたのですが「江戸から明治になるとき、日本は簡単に前のものを捨て去った。現代の日本人も、現代化の名の下に前のものを簡単に捨て去ったのではないか。」という発言がありました。
たしかに、その通りだと思います。
国営放送のNHKで、ここまで踏み込んだことを言うのですね。まあ、先日は「死後の世界」について扱う番組もやっていましたので、今では十分にあり得る話かと思いますが。
さらに番組は、若干のメッセージ性を帯びた話となります。
それは。
MCの方から「これから日本人はどう生きていくか」という言葉とともに、司馬遼太郎氏の「日本の行くべきは、自然をもう壊さない、自然に返ることである」という言葉が紹介されていました。
さらにその話を受け、タモリさんが「資本主義が行き詰っている。資本主義に手を加えて新たな資本主義を模索しなくてはいけないのではないか。大多数が合意できる何か。私(タモリさん)は個人的にボランティアに興味を持っているが・・日本人の勤勉さ、従順さがヒントになるのではないか。日本人が先駆けてできるのではないか」というようなことを言われていました。
タモリさんがこのような番組に出る、ということも感慨深いですが、さらには、このようなコメントをされることに隔世の感を覚えます。そういった意味で、正月にたまたま視た番組がこのような当たりの番組であり幸運だったと感じます。
昨日の繰り返しになりますが、この番組(というよりタモリさんたち)では、「外に、自分を熱中させてくれるものがあると、人は普通に生きていける」「社会に目標のようなものがなくなり、宙ぶらりんになると、人は他の何かを求めて彷徨う」という現代社会の本質を語っていました。
以前紹介させて頂いたチクセント・ミハイも、このようなことを言っていますね。
まあ、あくまで「現代社会」という視点で、ですが鋭いと思います。
さて、最後に。
戦後70年ということで、終戦記念日頃に記念番組がいろいろと放映されると思います。そこでもタモリさんが出てきて、何か洞察あるコメントをしてくれるかもしれませんね。
そして、願わくば、タモリさんご自身が書いた本が出ませんかね。
もっともっと沢山の気づきが溢れているように思えます。
まあ、キャラクター的に言って、タモリさんが本を書かれるとは考えにくいですね。
☆タモリさんの様々なエピソードについて、ブログに書かせて頂いています。
記事の一覧はこちらです!
☆タモリさんについての記事をいろいろと書いています。
よろしければご覧ください!
・タモリさんの名言(1) 現代社会において何かに熱中すること
・タモリさんの名言(2) 今後の日本人の生き方についてのお話
・きっとタモリさんが好きになる! インタビューから読み解くタモリさん
☆タモリさんに関するおすすめ本はこちらです!