実は私たちは、「ブランド」や「価格」を食べている!というお話です。
まあ、正確に言えば、
私たちは「ブランド」「価格」を見て、モノ/サービスを消費している、
ということですね。
このことは、多くの方が実感されていると思います。
同じ生地でできたほとんど同じデザインの服、ほとんど同じ成分の飲料、ちょっと味わっただけでは違いがよく分からない食べ物・・・
これらに有名なブランド名、高い価格がついていると私たちは、「ブランド品=良いモノ」「高い価格=高品質」と思い購入します。
テレビでも、名を伏せて「高級品・高価格なものと、普及品を判別させる」番組をやっていますよね。
さらには、ほぼ同じ色のマニキュアについて、お洒落な名前を付けるかどうかで、色自体にも違いがある様に感じ、人々は好ましい名前の付いた方を選ぶ、という研究・実験結果もあったりします(シーナ・アイエンガー教授の「選択の科学」P.176~)。
このように私たちは、一見本質的ではないような「イメージ」でモノ/サービス(以下、単にモノと書きます)を購入する性質があります。
そのことをよく分かっている企業は、日夜イメージアップのための広告・宣伝をし、ブランド名確立のために努力し、商品やサービスの価格設定に注意を払うのです。
もっとも、
私たちお客側の人間が、ブランドや価格でモノを選ぶのは、意外と理にかなっているのです。
そのモノに関する情報や体験が乏しい場合、ブランド名や価格を指標として、品質などを推し測っているのです。
ひと昔前(まあ、今でもありますけど)だと、「安かろう、悪かろう」という世界がありましたので、モノを見分ける有力な術だったのは確かですね。
現代社会ではモノの質が著しく向上しており、品質の差異が少なくなったため、無形のイメージ(ブランド、価格)が相対的に高い位置を占めるようになったとも言えますね。
ただ、やはり、ほとんど質が変わらないものに高いお金を支払うのは、なかなかにツラいので・・・何とか安くて良いモノをつかみたいものですね。
そんなとき、どうするか?
その一つが、口コミ(評判)を使うことですね。
現代社会ではインターネットが発達していますから、比較的容易に評判を手に入れることが可能です。それゆえ、それを逆手に取るような輩もいらっしゃるようですが・・・
信頼できる人を見つけて、その人の口コミを利用するのは、良い手段だと思います。
それから、ちょっと話がズレますけど・・・
現代社会では「感覚」「欲」に訴えかける巧みな広告・宣伝に満ち溢れていますよね。
「安くて良いモノ」をつかむ以前に、「本当に必要なモノだけ購入する」ようにもしたいものですね。
そのためには・・・
多くの情報に接し過ぎないことですかね。
さらには。
広告・宣伝に接して購買意欲が高まって来ても、一旦それを保留する。数日寝かした後、それでも欲しいかどうか自問してみる、というのも良いでしょうね。
こんな感じでしょうか。
巧みな広告・宣伝に乗ったり、(本文内では言及しませんでしたが、)周りの目などを気にして、高すぎるものはもちろん、不要なモノを購入しないようにしたいものですね。
などと考えました。