△結果ではなく、プロセス(過程)こそが本質であるということ
よく、結果がすべて、結果を出せ、結論は何か?などと言われますよね。
効率・競争を重視する現代社会では、勝つか負けるか、早いか遅いかが常に問われており、そのためには結果・結論を重んじるのは当然の理屈だと思います。
けれども。
人生の本質という観点では、外的な結果を出すことよりもプロセス(過程)こそが大切なように思います。
内面的に自身の認識や見識や経験を深め、広げる。そのことにより、今の自分を脱中心化し、視野が広がった自分自身になる過程こそ、尊いし大切ではないでしょうか。
「今」この瞬間のプロセスの煌きに没頭することこそ、素晴らしいと思います。
ただし。
私は、「外的な結果を求めること」について否定しているのではありません。
結果が出ることは、張り合い、励み、目標になり得ますし、行動の動機ともなり得ます。ただ、その結果に執着し過ぎる、同一化し過ぎることが望ましくないと思うのです。
ゲーム感覚で楽しむこと、もう一人の自分が客観的に競争を眺めている、くらいの余裕を持つことが肝要なのかな、と思います。
もちろん、プロセスだけに意識を向け続けるのも至難の業です。我々は、放っておいても未来・過去に向かい勝ちなので。。。
「未来の目標・良い結果に目を向ける」のではなく、「ベース(土台)」「方針」「方向性」「原則」のような大きな目標・目印・軸を密かに感じながら、「今」この瞬間のプロセスを大切にすることが素晴らしいと思います。
ほのかな目標を片隅に持ちつつ、ハマるというくらいのバランスでしょうか。
要するに、傾注するのは「今この時に没頭すること」で、その結果として成果があがると素晴らしい、ということですね。いわゆる、フローの状態→結果ということですね。
現代社会では、天外伺朗氏が紹介されているホワイト企業や、研究者、職人の方などがこのことを実現されているように思います。
なかなか実現が難しいかもしれませんが、プロセスを重視するという風潮が、まずは仕事現場で、そして教育現場などに浸透していけば素晴らしいな、と思った次第です。