マインドフルネス、禅、瞑想の普及が進みそうな予感がしますね! ‐プレジデント誌にも特集されました‐
先日、ビジネス雑誌「PRESIDENT (プレジデント) 2016年4/4号」において、「禅・瞑想」が特集されていましたね。
今回は、この雑誌の中で紹介されていたマインドフルネスを中心に記事を書かせて頂きます。
ご存知の方も多いかもしれませんが、マインドフルネスの起源は、上座部仏教のヴィッパサナー瞑想や禅です。マサチューセッツ医科大学のジョン・カバット・ジン氏が、それらから宗教的要素を取り除き、メソッドとして編成したのが、このマインドフルネスです。
さて、このマインドフルネスは、ビジネスの世界に浸透してきています
最初はマインドフルネス・ストレス低減法として、グーグル社の社内研修プログラムとして取り入れられたそうなのですが、あまり興味を持たれなかったそうです。
そこで、こころの知能指数である「EQ」研究の第一人者であるダニエル・ゴールマン博士と連携し、リーダーシップ向上というビジネスで役立つ目的を明確にしたうえで、プログラム体系化がなされました。それが、現在、グーグル発祥で、SAP、フォード、フェイスブックなどそうそうたる企業にも取り入れるようになっている「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」というプログラムなのです。
これらプログラムは日本でも受けられるようになってきているようなので、機会があれば私も受けてみて、レポートしたいですね!
そして、このマインドフルネスは、心理療法の世界でも注目を浴びています
以前の記事で第三世代の認知行動療法としてマインドフルネス認知療法を取り上げさせて頂いたのですが、従来の認知行動療法では行動や考え方を変えることに主眼が置かれていたのに対し、「言語を超えた世界」、この雑誌の表現では「注意や気づきを変える」ことに注力する療法として脚光を浴びています。
理性的に頭で理解する、というのではなく、それについて思考しない、俯瞰する、という世界に「在る」ことでニュートラルな自分を取り戻すということなのかな、と思います。
前述のとおり、マインドフルネス瞑想は既存仏教から宗教的要素を取り除いて、メソッドとして確立したものです。
この辺りの手法は、西洋、特にアメリカの方々が巧いと思います。
瞑想が、怪しげなものでなく、ビジネスにおいてパフォーマンスを向上させるメソッドとして普及していく。何やら隔世の感が無いでもありませんが・・・ やがて日本でもどんどんと普及していくように思います。
よく考えると、ヘミシンクも教条主義(ドグマ)的なものがありません。その辺りが敷居を低め、取っ付きやすくしている大きな要因なのかもしれませんね。
最後に、本書では、特集の一つである「禅」についても多くの紙面を割いて書かれています。禅の言葉や、国内で禅を体験できるお寺などの記事が掲載されています。こちらも興味深いですね。