無料/有料ブログか?WordPressか? ブログを選ぶ際の評価基準をまとめました! -さあ、ブログを書いてみよう!-
前回まで、WordPressを使ってブログを始める際に、皆様の参考になりそうな内容をシェアさせて頂きました。
具体的には「レンタルサーバーの選定」「テーマの選定」「プラグインの選定」について書かせて頂きました。
今回はそれより前段階の話、すなわち「ブログ用ツール選定にあたっての評価基準」についてシェアさせて頂きます。
私の場合、独自基準があったのですが、一般的に適用できる話が大半なので、役立つこともあるかと思い、シェアさせて頂きます。
選択にあたっての評価基準
選択にあたっての評価基準は次の通りです。
前提)世の中の動向、ブロガーの利用状況(大まかな候補を決める)
A) 有料か、無料か?
B) 独自デザインを作り込みたいか?
C) ブログ画面から業者の広告を消すことが可能か?
D) 自分独自のドメインを利用可能か?
E) 利用可能な容量はどの程度か?
F) 利用者からの同時アクセスに耐えうるか?
G) ブログ記事のバックアップ/リストアが可能か?
H) Google Adsense、アフィリエイトなどのサービスが利用可能か?
I) ブログ開始後、閲覧されやすい方が良いか?
J) ITの勉強になるか? (これは、私独自の基準です)
他にもあろうかと思いますが、私自身はまず、この辺りを評価基準にしてみました。
社用のものを選ぶ場合は、提供企業の評価なども必要なのでしょうが、私用ではこれ位で十分だと思います。
さて、各々の項目について、詳細、補足してみましょう。
前提)世の中の動向、ブロガーの利用状況(大まかな候補を決める)
世の中の全部のツールを選定対象にするのは大変なので、まず、大まかな候補をピックアップしてみました。
その際、世の中の動向(本屋に行ってみて参考書籍が多くあるツール)、有名ブロガーの利用状況、知り合いの利用状況などを踏まえてみました。まあ、論理的かと言えば微妙なのですが・・・ WordPressを使うか、業者提供のブログのいずれかを使うことを考えました。
A) 有料か、無料か?
よく「WordPressは無料」という言い方をされますが、一般的には、ブログ記事、写真などを格納するためにレンタルサーバーを借り、スペースを確保する必要があります。トータルで考えると有料になるのです。容量、速度、同時アクセスへの耐性、安定度、利用可能ドメイン数などで料金が変わります。月額数百円からです。
一方で、アメブロ、ライブドア、はてな、FC2など業者提供のブログ(以下、業者ブログと呼びます)は基本的に無料です。単純に比較すると無料ブログが魅力的ですが、業者によってサービスのバラつきがあり、また機能的な制限があります。
独自ドメイン利用、広告非表示選択、容量など機能をアップさせたい場合は、有料プランを選択することとなります。
B) 独自デザインを作り込みたいか?
WordPressには、「テーマ」という、言ってみれば着せ替え人形のようにデザインを変更できる仕組みが用意されています。全世界の人々がテーマを作っており、ほぼ自由にデザインの変更が可能です。
一方、業者ブログでは、そこそこのデザイン変更ができますが、WordPressほどではありません。
C) ブログ画面から業者の広告を消すことが可能か?
WordPressでは広告はありません。
一方で業者ブログの場合、業者によって異なります。有料で広告を非表示にできる業者(アメブロなど)もありますし、無料でパソコンサイトのみ非表示にできるブログ(ライブドア)もあります。基本的には非表示ではありません。
D) 自分独自のドメインを利用可能か?
WordPressでは、独自ドメインを選択・購入し、利用することが一般的です。
業者ブログでは、独自ドメインを選択・購入し利用できる業者もありますが、独自ドメインを利用できない業者もあります。独自ドメインにこだわらなければ、基本的に、業者が準備したドメインを利用します。
E) 利用可能な容量はどの程度か?
WordPressの場合は、レンタルサーバーのサービスレベルによって異なります。料金次第です。
業者ブログでは、バラつきは大きいのですが、無料ならば10GB辺りが一般的でしょうか。
ちなみに、私のブログは、開設後2年弱、画像も結構な数貼っていますが、利用容量は1.5GBです。単純計算すると5,6年は無料利用できそうです。動画を入れなければ10GBでもそこそこ使えます。
F) 利用者からの同時アクセスに耐えうるか?
ブログ閲覧者が増えてくると、利用者から同時にサーバーアクセスされる機会が増えてきます。
そうなると、CPU、ネットワークなどのサーバー資源の利用量が増えていき、利用者がブログにアクセスしにくくなったり、アクセスできなくなります。
WordPressの場合、レンタルサーバーの性能によります。安価なレンタルサーバーの場合、他の利用者とサーバーを共用しています。自身の利用状況だけでは確定できないのですが、大まかに言って同時に数十(50以下?)くらいのアクセスならば、安価なレンタルサーバーでも大丈夫ではないでしょうか。
一方、業者ブログの場合、多くのユーザーが利用することを想定しているので、同時アクセス、負荷には強いと思われます。
G) ブログ記事のバックアップ/リストアが可能か?
自身が書いた記事、画像を自身のローカルな環境(パソコン)にバックアップ(コピーしておく)する機能のことです。「エクスポート」機能も同等です。
ローカルな環境からサーバーにリストア(コピー)、またはインポートする機能も同時に必要です。これら機能は、何らかの理由でブログ環境が壊れた際、復旧するために必須です。
WordPressには標準でもエクスポート/インポート機能が存在するし、プラグインで高機能なものを実装することも可能です。
業者ブログには、この機能が有るものと無いものがあるため、注意が必要です。
H) Google Adsense、アフィリエイトなどのサービスが利用可能か?
WordPressでは、基本的に利用可能です。業者ブログでは、アメブロのように、楽天、アマゾン以外のアフィリエイトを禁じている業者もあります。
I) ブログ開始後、閲覧されやすい方が良いか?
こちらは、業者ブログから説明します。例えばアメブロの場合、気に入った記事に「いいね!」を推したり、「読者になる」ことで利用者同士で交流を深めることが可能です。
アメブロ内でコミュニティが成立しており、ブログ立ち上げ後、すぐに閲覧してもらいやすいです。私自身、アメブロを書き始めた際、初日から50近い閲覧があり、驚いたことがあります。
一方で、WordPressの場合、上記のようなコミュニティが一切ないため、大海に放り出されたような状況です。数日間、自分自身以外の閲覧が無いこともあります。
J) ITの勉強になるか?
これは、私独自の基準です。じつはこれが、私自身にとっての一番の基準でした。
私は元々、メーカーの情報システム部員で、ITにどっぷりとつかる生活をしていました。現在はそのような環境にいないのですが、少しでもITの知識を持ち続け、トレンドを把握し続けたい、という思いがあります。
こちらは、私自身にとってかなり大きな基準であり、似たような条件ならば、私は「ITの勉強になる」方を選択します。
具体的に言うと、WordPressの方がITの勉強になりますね。
大まかに表にまとめると、以下のような感じですかね。
項目 | WordPress | 業者ブログ | 業者ブログ |
A)有料/無料 | 有料 | 無料 | 有料 |
B)独自デザイン | ○ | △ | △ |
C)業者広告非表示 | ○ | ×~△ | ○ |
D)独自ドメイン | ○ | ×~○ | ×~○ |
E)利用可能容量 | ○:サーバーによる | ○ | ○ |
F)同時アクセス数 | △~○:サーバーによる | ○ | ○ |
G)記事バックアップ/リストア | ○ | ×~○ | ×~○ |
H)アフィリエイト | ○ | △~○ | △~○ |
I)初期の閲覧されやすさ | × | ○ | ○ |
J)ITの勉強になるか | ○ | × | × |
大体、この辺りが評価基準になると思います。
多くの皆様は、「J)ITの勉強になるか」という点の重み付けが違うと思います。A)~I)辺りの項目を元に比較すると良いかもしれませんね。
次回は、実際のツール選択に関して書かせて頂きます。
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1.「レンタルサーバー」の評価・選定基準についてまとめました!
3.WordPressにインストールしたい「プラグイン」16選!
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