枠にはまらない思考が参考になる!落合陽一氏の【日本再興戦略】
最近、本屋に行ってみると、落合陽一さんの本が目立ちますね。
何冊も本を出されていて、しかもよく売れているみたいですね。
そんな落合氏を私が初めて知ったのは「朝まで生テレビ」で、です。
AIに関するテーマだったと記憶していますが、斬新な意見でバンバンと政治家の方々に突っ込みを入れていたのが印象的でした。
「面白い人だなぁ」と思い、いろいろと調べてみると、すでに数冊の本を出版されていて、読んでみるととても興味深いことが書かれていて・・・
今回こうして本ブログでもご紹介させて頂くこととなった次第です。ブログに書くのが遅いですけど・・・
さて、落合陽一氏とは。
マルチでご活躍されている方ですね。
筑波大学の准教授(いったん大学を辞め、研究所を自ら作った後、大学に再就職されたようです)、企業経営者(ピクシーダストテクノロジーズ)、メディアアーティスト、著述家などの幅広いご活動をされています。
そして、あの落合信彦氏のご子息なのだそうですね!
知らなかった・・・落合信彦氏って、独身だと思い込んでいたので意外すぎました・・・
さて、今回ご紹介する「日本再興戦略」は、そんな落合陽一氏が、現在うまく機能しなくなった部分が目立つ「日本」というシステムを見直し、アップデートする方法について述べられた書です。
本書冒頭で、
テクノロジーは些細な一分野などではなく、これからの人の営みにおいて不可欠であり、テクノロジーにより新たな自然(デジタルネィチャー)を構成することで自らの存在や定義という殻を破り、更新されうる。
と書かれているように、テクノロジーの可能性について強く言及されていることが、本書の大きな特徴かな、と思います。
AI、AR、VR、5G(次世代無線通信システム)、ブロックチェーンなどのキーテクノロジーを用いたスケールのでかい、有用性の高い未来予想図がしっかりと描かれており、大いに参考になります。
そして、日本再興のためのグランドデザイン(基底)を提唱するにあたっての「欧米・日本についての考察」「近代(といっても昭和まで)と現代の考察・定義」についても大いに参考になりました。
具体的には、
日本(というより東洋)の再評価、地方分権の復活(江戸時代以来)、重層的・複層的にコミュニティに所属することの大切さ、拝金主義から「価値を中心としたパラダイム」に移行することの大切さ、百姓(ここでは、複数のナリワイを持つ生産者の意)の再評価などなど、枠にとらわれない縦横無尽な発想・提言は素晴らしいですね。
そして。
さらに印象的だったのは。。。
スピードが速い現代においては、「自分とは何か」を考えてじっくりと悩むのではなく、「今やるべきことをやらないとだめ」「今ある選択肢の中で、どれができるか、まずやろう」すなわち【とにかくやってみる、手を動かすこと】という言葉です。
氏が今、もっとも大切だと考えられていることではないでしょうか。
このフットワークの差(モチベーションにつながります)って、今後大きく差がついていくのだろうなぁ、と感じます。
「日本再興戦略」、興味深い本でした。
ぜひ、ご一読ください!