鎌倉を舞台とした「多様な日常」が描かれる【必見】のマンガですよ! -海街diary-
今回は、吉田秋生さんによる鎌倉などを舞台とした漫画「海街diary」のご紹介をします。
この漫画の(多分)主人公の浅野すずは、鎌倉の中学校に通うサッカーの上手い中学生です。
すずには3人の姉がいます(とは言え、この4姉妹で住み始めるまでに様々な事情があったわけですが、ここでは割愛しましょう)。
この4姉妹の家庭を中心に、関係する様々な人たちによる日常で起きる様々なエピソードが描かれているのが、この漫画なのです。
具体的には、
部活や職場での恋・不倫、すずがようやくつかんだ家族愛(居場所)、姉たちの職場である緩和ケア病棟、信用金庫、スポーツ用品店での仕事や人間関係の様子など、私たちの周りを見回せば、そんな人いるなぁとか、こんなことってあり得るよなぁ、というトピックスで溢れています。
そして多分、この漫画に深みを与えているのは、「身近な人の死・病気」とそれにまつわる「お金=相続」などの、日常的にあまり目を向けたくないけれど、ある日突然直面する可能性のあるこれら出来事についての心理描写がしっかりと描かれているからではないでしょうか。
何せ物語の冒頭から、4人の共通の父親の葬儀シーンから始まりますので。。。
この漫画どうなっていくんだろうと思いました。
その後も、サッカーのチームメイトの病気とか、すずの母に関わる相続の話とか、緩和ケアでの看取りなど、大きなテーマとして病・死・相続などのトピックスが続くのです。
ショックを受けながらも、徐々に受け入れていく様子が印象的に描かれているように思いました。
とは言え、
2017年8月時点で8巻もある本漫画においては、これらトピックス以外に上述の様々なトピックスが描かれていますので、重~い作品ということはありません。
学校・職場・趣味の世界などでの楽しさ、甘酸っぱさ、切なさなども存分に描かれていますよ。
それにしても、作者の吉田さんの感情の機微、喜び、葛藤、悩みなどの描写力は素晴らしいと思います。
時に考えさせられ、時に親近感を抱き、時にハラハラし、時に笑い、大いに共感させてくれたりします。
そして、鎌倉の街、および途中で出てくる金沢の街に住んでみたくなりましたねぇ。
う~ん、何だかまとまりのないブログ記事となってしまいましたけど、共感性の高い面白い漫画だと思います。
必見ですよ!
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