単なる純愛漫画というだけではなく・・漫画家の過酷な世界が描かれる!【バクマン。】
中学時代に、漫画家となって連載を持つこと、連載作品がアニメ化されその作品に声優として出ること、そうしたら2人は結婚するという約束をした男の子、女の子が主人公の物語です。
まあ、ベタと言えばベタな純愛物語の側面もあるわけですけど・・・
この漫画「バクマン。」は、単なる純愛物語ではなく、週刊漫画家という過酷な世界の様子を綴った漫画なのです。
そこには、
・作画担当の真城最高と原作担当の高木秋人という幼馴染みの2人の関係、
・漫画家と編集者が連携して作品を作り上げていく様子、
・漫画家同士の友情とライバル心、
・アシスタントと漫画家の関係、
など、立場の違う多彩な人々の世界が描かれているのです。
う~ん、面白くて興味深いです!
それにしても漫画家の世界は過酷です。
まず、漫画賞を取ることが難しく、
その次に、読み切りの作品を描くというハードルがあり、
そして、連載を持つことが大変で、
さらに、連載を何年も続けることができる人は稀、
という幾重もの関門が待ち受けているのです。
しかも、連載となった後は、毎号の人気アンケートがあり、下位の作品は容赦なく打ち切りになったりします。
漫画家として成功したら何億の収入を得られる、というような話も聞きますけど、漫画家で一生食べていける人は、ほんの一握りです。
これだけ狭き門の世界は、そうそう無いと思います。
並外れた努力をすることが出発点(稀に天才がいて例外があるようですが・・・)で、そこからは体力、運なども重要になってきます。
一生漫画家として食える人たちって、多分、怪物たちの住まう世界じゃないでしょうか。
さて、物語を読み進める中で感じたこととして。。。
上述の通り、毎週毎週アンケートによる過酷な順位争いを打ち勝つためなのでしょうね。
幼馴染みの2人は、あまりにも順位にこだわり、自身の作品自体を人気が出るジャンルに合わせていっているのです。
その姿を見ると、あまりにビジネス寄りで打算的過ぎて、中学生・高校生らしくないなぁ、と少々感情移入できないまま読み進めていました。
が、話が進むにつれて、徐々に自分の好きなこと・得意なことで勝負することに目覚め、邁進していく姿に、知らず知らずのうちに感情移入していったように思います。
この漫画は20巻にも渡る大作で、各々の巻にもたっぷりのセリフがあり、読み進めるのは結構時間がかかります。
普通(?)の漫画の1.5倍くらいの時間がかかったような気がしますね。
でも、それだけ面白く興味深い世界が広がっています。
ぜひ、手に取ってみられてはいかがでしょうか?
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