3者3様の立場から【生活保護のリアル】を知る漫画です。 -健康で文化的な最低限度の生活-

 

今回は、「健康で文化的な最低限度の生活」についてご紹介します。

この漫画は生活保護に関するものです。

新卒公務員の義経えみるは、福祉事務所に配属され、ケースワーカーという生活保護などに関わる仕事に就くことになりました。

空気を読むのが苦手で天然な部分があり、空回りし勝ちな主人公が、周りのサポートを得ながら、ケースワーカーとして生活保護を受けている・希望する方と関わるお話です。

 

生活保護については、生活保護を支給しなかった役所側の話、生活保護の不正受給の話など、極端な話題がニュースとして強調され勝ちな傾向があり、その状況についてなかなか伝わり切れていない気がします。

 

そんな状況の中、この漫画では、

(1) 生活保護受給者・および希望者のリアル=置かれた状況、生活環境、心情などについて語られ、

(2) 生活保護費支給側として、国の財政も考慮しなくてはならない福祉事務所の役職者の立場について語られ、

(3) 両者の間に入り、ときに受給者側に入り込み過ぎる主人公のえみる、的確な助言を与えてくれる先輩、ドライすぎる同僚などケースワーカーの立場が書かれており、

三者三様、複雑に絡み合う生活保護の現場の様子が、極力中立的な目線で描かれていると思います。

 

重いと言えば、この上なく重いストーリーだと思います。

けれども、こうして漫画化されたことにより、より一層、状況がリアルにイメージし易くなっていることも確かです。

 

私は以前、雨宮処凛さん、湯浅誠さん、稲葉剛さんなどの本を読ませて頂き、生活保護に関する話題をブログに書かせて頂きました。

そして、こうして、この漫画を読んでみて、改めて生活保護における様々な状況について知ることができたように思います。

ぜひ、一読されてみることをおすすめします。

 

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