1980年代にしのぎを削ったライバルの物語!【江川と西本】 -おすすめの漫画-
《江川と西本》
タイトルとおり、1980年代のジャイアンツを支えた2人のエース:江川投手と西本投手というライバルの物語です。
江川投手と言えば高校時代、超高校級どころか、元祖怪物と呼ばれ、ノーヒットノーランを9回(完投した試合の3割がノーヒットノーランだそうです)、140イニング連続無失点、春の甲子園の4試合で60奪三振など、冗談のような凄まじい記録を作りました。
その後、紆余曲折を経て、まあ言ってみれば、灰色の経緯でジャイアンツに入団、9年間で135勝を上げて33歳で引退、以後は野球解説者になるという、エリートと言える人生を歩まれています。
一方で西本投手は、広島カープにドラフト1位で入団した兄や、大相撲の世界に行った兄を持つ家庭で育ち、松山商業高校に進学、高校では甲子園に縁がありませんでした。
そしてジャイアンツへはドラフト外で入団、2軍生活を経て入団5年目に1軍のローテーション投手となり、エースにのぼりつめます。
その後、中日に移籍し、ジャイアンツに戻って引退、その後は野球解説者やコーチを務める、という人生を歩んでいらっしゃいますね。
まあ、ジャイアンツ入団時の期待度などから考えると、非エリートなのでしょうね。
さて、物語は2人の高校時代から始まります。
非エリートと書きながらも、西本投手のいた松山商業高校は愛媛県の超名門校であり、何と2人は高校時代、練習試合で会ったことがあるのです!
松山商業が愛媛から栃木まで遠征しているのですよ。西本投手は、江川投手と比べると非エリートかも知れませんが、このような超名門校に通っている事実を踏まえると、何だかんだ言っても、エリート的な歩みをしていると言えるかも知れませんね。江川投手が特別すぎるだけで。
漫画の中で描かれている、高校当時の2人の会話が、果たして本当かは分かりませんが・・・そのようなシーンもあります。
高校卒業後、直ぐにジャイアンツに入団した西本投手は、上述の通り、5年後に何とかローテーション投手となるのですが、そこへ江川投手が入団し、ライバル関係が始まります。(正確には、最初は西本投手が江川投手のことを一方的にライバル視したようです。その後、記録やタイトルを競うようになって、お互いがライバル視するようになったようですね)
漫画は、現在も進行中です。
上記のことは、Wikipediaなどにも載っている有名な話ですが、やはり漫画で実際に読んでみると、その1つ1つが面白いですね!
ここでちょっと話が飛びますが。
何年か前、2人が引退して20年くらい経っていたと思いますが、テレビ番組で2人は会っています。
西本氏は江川氏に対し、「とにかく追いつきたかった。存在を認めてほしかった。」との思いを吐露されていましたし、江川氏は「ライバルとして意識していた」と正直に話されていました。そのシーンを見ると、何かジーンときましたね。
それから。西本氏は、江川氏のことを「すぐるちゃん」と呼んでいました。
何でも、江川氏は球界では後輩だけど、年は上、という微妙な位置付けなので、迷った末、このような呼び名になった、という話を聞いたことがあります。
だから、犬猿の仲とかではなかったのではないかと思いますね。
さてさて、話は戻ります。
そんな2人の物語が、臨場感を持って描かれる「江川と西本」
ジャイアンツファンの方でなくても、スポーツで競い合う人間ドラマとしてこの漫画を楽しめると思います。
ぜひ、読んでみられてはいかがでしょうか?
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