きっと、宇宙に興味を持つようになります!【宇宙兄弟】 -おすすめの漫画-
幼少時代、空(UFO?)を眺めながら宇宙飛行士になるという約束を交わした兄弟。
2025年、弟の日々人は約束通り、月面への旅を成し遂げます。
一方で、兄の六太は、会社をクビになるなど夢をあきらめ、くすぶり気味の状態でした。
そんなある日、弟の日々人から「2006年7月9日に記録したテープを聞いてみて」というメールをもらった六太は、テープを聞き改めて昔の約束を思い出し、一念発起、兄弟そろっての宇宙飛行士への道を歩むことになります。
まあ、きっかけはこんな感じなのですが、ストーリーだけを書いても、その面白さは全く伝わらないですね。
そこには、兄弟、家族、仲間、競争、協調、協力、無常感、ALSやパニック症状といった多様なテーマが描かれており、その一つ一つのエピソードを読むことで初めて、その面白さが分かります。
宇宙飛行士という、我々とはかけ離れた世界を扱っていますが、そこには個性・人間味溢れる等身大の人間の姿が描かれています。
名シーンは多々あるのですが、今思い出せる印象的なシーンを2つ挙げてみます。
1つ目は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)での14日間の閉鎖環境試験での話です。
様々なバックグラウンドを持つ5人が、コンテナの中で14日間、生活を共にしながら課題に挑んでいくのですが、各人のバラバラな思い・葛藤、活動中の駆け引き・疑惑・信頼などの心情が本当にうまく描かれています。
それらを経て、徐々に5人がまとまっていく姿には感動を覚えました。
作者は社会心理学者?と思うくらいでしたね。
2つ目は、兄弟の近所に住む、天文学者シャロンの、兄弟への言葉です。
例えば。
今のあなたにとって金ピカなことは何?
上手くなくてもいいし、間違ってもいいのよ。
まずは音を出して音を出さなきゃ、音楽は始まらないのよ。
これは、宇宙飛行士の夢をあきらめかけていた兄:六太に対し、幼い頃、金ピカのラッパを選んで吹いていたエピソードを思い起こさせながら、六太の背中を押す、シャロンの印象的な言葉です。
そして。
迷ったときはね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。
どっちが楽しいかで決めなさい。
六太は、幼い頃、迷っていた時にシャロンからかけられたこの言葉を、宇宙飛行士の選抜試験時に思い出したのです。
まあ、2つくらい列挙したくらいでは、ほとんど伝わらないのですが・・・こんな感じで印象的な言葉が多々ありました。
それから、何と言っても驚くのは、作者の宇宙技術・宇宙飛行士などに関する知識量です。
かなりの下調べがないと、これだけのストーリーを描けないのではないでしょうか?
話によると、JAXAはじめ、かなりの資料を読み込まれたうえで、例えば宇宙飛行士選抜試験がどんな感じになるかを推理されて描かれたと言いますから、驚きですね!
以上、ベタ褒めとなってしまいましたね。
この「宇宙兄弟」、面白くて感動的な漫画だと思います。
ぜひ、手に取ってみてください!
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