生活保護に関する【大切なこと】と【参考となる本】のご紹介
湯浅さんと茂木さんの「貧困についてとことん考えてみた」を読んだ後、生活保護に関する本を何冊か読んでみました。その中から、大切だな、と感じた本、情報をシェアさせて頂こうと思うのですが、参考となる本のピックアップがなかなか難しいのです。
というのが。
生活保護に関しては、2012年に某芸能人親族の生活保護受給の話題があった際、生活保護法の見直し時期であったことも相まって、一気に世間の注目を集めることとなりました。その頃(2012~2013年)、多くの関連本が出版されています。
ちなみに、生活保護法については、2013年末に法改正、2015年4月より全面施行されています。改正内容は、書面による申請の法定化、扶養義務の取り扱い強化などですが、改正以後は、それほど本が出版されていない状況です。
その点を踏まえ、何をご紹介させて頂くかというと。
「生活保護に関する入門本」は法改正前のものとし、最新の状況については「少し取っ付きにくい箇所もあるのですが、法律的で包括的な本」を紹介させて頂こうと思います。
それではまず、入門的な本について。
法改正により、主に生活保護申請場面での運用が少し変わることを踏まえて読んで頂くのが良いのかな、と思います(基本的な手続きは同じです)。
それは、雨宮処凛さんによる「14歳からわかる生活保護」です。
それから、法律面も踏まえ、包括的に最新の生活保護について分かる本は、「How to 生活保護 生活保護法改定対応版―申請・利用の徹底ガイド〈2015‐16年版〉」です。法律面などを読むことにそれほど抵抗がない場合は、こちら1冊を読めばよいと思います。
この記事内で本の内容までご紹介すると長くなりすぎるため、ここでは大切だなと思うことについて書かせて頂きます。
それは。
・生活保護の実態について、正しい情報を知ることが大切である
まだまだ生活保護に関する情報は十分に伝わっていません。
これらの本や「もやい」のホームページなどを読まれると良いと思います。
・専門の支援者に連絡する
少々矛盾するようですが、正しい情報を知っても、法的な面、手続き面で少し煩雑な点や、どこまで権利があるのかが分かりにくい、という面があります。
ある程度の情報を知っておくことは大切ですが、自分自身や周りの人が申請する場合は、ぜひとも、まず、次の連絡先に相談して頂くのが良いと思います。