最近の図書館は進化しているってご存知ですか? -ビジネス支援などで名高い鳥取県立図書館-
本日も、進化する図書館について書かせて頂きます。
今回は、本を貸し出すという本来の機能を軸に、その範囲を拡大したと言える図書館です。
今回紹介させて頂く「鳥取県立図書館」は、全国の公共図書館関係者が回答した「注目している図書館」ランキングで、堂々1位となっています。
この図書館のどこがすごいのでしょうか?
挙げてみましょう。
この図書館のコンセプトの一つとして「ビジネス支援」が挙げられます。
このように、ビジネス支援内容の紹介のホームページも作られていますね。
ビジネス支援の仕方、ですが、例えば、起業のための調査支援、具体的には、市場動向調査、商圏分析、法令・判例などの資料検索を図書館員が支援したり、ビジネス相談会やセミナーの開催、アドバイザーの紹介なども行っています。
必要に応じて、産業技術センターの研究員、日本政策金融公庫の融資課長など、キーパーソンとのマッチング(紹介)もされるようですね。
それから、このような支援を行うために、なかなか揃えにくい高価な資料なども積極的に購入されているようです。
まるで商工会議所+コンサルタント+図書館の機能が合体しているようです!
また、「市民の為になる情報も充実」しています。
印象的だったお話をご紹介します。
鳥取県立図書館では、入口のところにチラシが設置されています。
チラシには、「インターネットトラブル」「多重債務」「不当解雇されたら?」などの「頻繁には起きないけれど案外知らない」「トラブル時などに必要な情報」の有り場所が掲示されているそうです。
なぜ入口に置いてあるかというと、カウンターで質問しづらいから、という配慮なのです。
このような有用な情報を目的別に揃えられる、という点も素晴らしいし、有用な情報の存在を知らしめること、も素晴らしいと思います。
さらに、素晴らしいと感じたお話をご紹介します。
それは。
図書の購入にあたり、地元書店からしか購入しないという点です。
書店の方にも積極的にプレゼンをしてもらって、有用な本の購入に
努めているという姿勢は、地元利用ということでお金も地元に落ちるし、地域の人材の育成・活用にもつながりますね。
素晴らしいと思います。
一見すると、談合的な危険もありそうに思えるかもしれませんが、何店舗かの書店で順繰りに購入されているようなので、まあ、そのようなことは無いと思います。
こうしてみると、図書館にも企画力、専門知識のある人材が必要だな、と強く感じますね。
図書館ユーザーとして、ますます地域の図書館が発展していくことを願っています。
いつか、ご紹介させて頂いた図書館に行ってみたいものです!
なお、本記事は、図書館のホームページは勿論、次の本も参考にさせて頂きました。