タモリさんの名言(1) -現代社会において「何かに熱中する」ということ。さらには、堺さんの名言も-
今回はいささか古い話で恐縮ですが・・・
今年は戦後70年ということもあって、正月に、戦後70年を振り返る番組を結構やっていました。そんな中の一つ、タモリさん、堺雅人さんなどが出演される番組「NHKスペシャル戦後70年ニッポンの肖像」がたいへんに興味深かったので、シェアさせて頂きたいと思います。
なぜこの時期にシェアを? というと。
多分このお盆にも多くの特集番組が組まれると思います。
きっとお盆にも、今回紹介する番組同様、素晴らしい番組があるに違いない、気に留めておいて頂いたら、と思い、メモを取り出して書かせて頂きました。
さてさて、番組「NHKスペシャル戦後70年ニッポンの肖像」の話に移ります。
タモリさんがこのような番組に出演する、ということも驚きでしたが、番組の中でタモリさんが話す中身があまりに面白かったです。
何でもタモリさんは、昭和20年の戦後すぐに生まれたそうで、戦後=タモリさん=ミスター戦後、ということで番組に出演されていたようです。
ちなみに、中盤からメモを取り始めましたので、中盤(高度成長期)以降の話が中心となってしまっていることをご承知置きください・・・
番組は、終戦の玉音放送の映像、戦後直ぐの焼け野原の映像等から始まり、朝鮮戦争、日米安保、東京五輪、高度経済成長期、オイルショック、バブル、バブル崩壊など、戦後の貴重な映像満載で見応え十分でした。
これだけでも視た甲斐があったのですが、何と言ってもタモリさんが話す軽妙なコメントが素晴らしかったです。
例えば、次のようなコメントです。
まずは、高度成長期において。
仕事をやめると、自分と対話しなくてはいけなくなる。自分との対話が一番つらい。仕事で外に出向いていれば何となく恰好がつくし、仕事している人に対しては誰も非難できない。
モーレツに働いた時代においては 「自分と対話しないために、一生懸命働いた。そうすることで世間体も守れる」というような鋭いコメントを例の明るくサラッとした調子で言われていました。
そして、バブル期から現代については。
バブルのころは自己と対話するということが無かった。自分と対話しなくて済んだ。けれども、バブルや仕事が無くなり、自分を忘れさせてくれるものが無くなった。その隙に危険な宗教などが入り込んで世間を騒がせた、というコメントをされていました。
基本的には、上記と同様の視点ですね。
タモリさんは「外に自分を熱中させてくれるものがあると、人は普通に生きていける」、「社会に目標のようなものがなくなり宙ぶらりんになると、人は他の何かを求めて彷徨う」というようなことをおっしゃっているのかな、と思います。
現代社会に対する鋭い洞察だと思います。
多分タモリさんのことですから、真面目に本を読むのではなく、笑っていいともに出演し続け、酒を飲みながら仲間とワイワイ話したりする中で、自然に至った洞察なのだろうと思います。
さらには、共演者である堺さんも、タモリさんのバブル崩壊後の社会に関するコメントを受け「(処方箋のような意味で)ある意味、入れ込みすぎるのではなく、もう一人の自分が自分を見て笑っているような【冷静な自分】がいることが必要ではないか」ということを言われていました。
このコメントもすごいですね。
私には、まさに精神の健全性を保つ極意に思えます。
これらの発言を聴くことにより、私は(まさか、これらの発言がNHKからのお仕着せであるはずはないと思いますので・・・)どのような世界でも一流で活躍する人というのは、現代社会に対する鋭い洞察を持っていらっしゃるな、と、新年早々妙に納得しました。
さらに、番組の後半にも良い話がありました。
が、長くなったので明日に続きます。
☆タモリさんの様々なエピソードについて、ブログに書かせて頂いています。
記事の一覧はこちらです!
☆タモリさんについての記事をいろいろと書いています。
よろしければご覧ください!
・タモリさんの名言(1) 現代社会において何かに熱中すること
・タモリさんの名言(2) 今後の日本人の生き方についてのお話
・きっとタモリさんが好きになる! インタビューから読み解くタモリさん
☆タモリさんに関するおすすめ本はこちらです!