心理学を学ぶ -産業カウンセリングの思い出-

 

今日から、心理学について話したいと思います。

 

元々心理学に興味があり、幾冊かの本を読んでいたのですが・・

 

会社において役職者となり、部下や上司と連携してプロジェクトを進める事が多くなった10年位前、部下の心理・上司の心理・組織の心理などを知りたいと思うようになり、産業カウンセリングを勉強し始めました。

産業カウンセリングの勉強・資格取得のためには、産業カウンセラー養成講座が開催されています。

4月から11月までの約8ヶ月間、月に2,3回の週末の1日間をかけて、実習中心でカウンセリングの勉強を続けました。

 

カウンセリング講座では、12名くらいで班を作り、班の中でペアを組んでカウンセリング実習を行います。特に中~後半は、カウンセリング実習漬けという感じで、みっちりと行ないました。

産業カウンセリングの基本は「カール・ロジャースの傾聴、受容、共感です。普段の会話とは異なり、しっかりと人の話を聴く(単に聴くのではなく、相手に寄り添っ聴く)ことはかなり難しく、ついつい判断や解釈が入り込んだり、解決策を提示するなど相手をコントロールしようとしてしまうこともありました。

 

このようにたいへん難しかったのですが、その後の会社生活において、特に部下との面接、雑談などで、部下の話をしっかりと寄り添って聴く際に、ある程度生かされたのではないかと思います(と信じています)。

 

さて、その他に印象的だったトピックスについて一つだけピックアップしてみます。

 

講座の前半頃だったと記憶していますが、「エニアグラム」という性格診断プログラムのようなものを受けることがありました。具体的には、100問程度の質問に答えることで、性格傾向を9つのパターンに分けていきます。講座を受けている約70名が、パターンごとに集まるのですが、何と見事に9つのグループに分類されました。

具体的にどのパターン、とは言いませんが、質問に回答した後、「こんなパターンに当てはまる人がいるのだろうか??」という位、私の価値観とかけ離れた性格パターンもあったのですが、そこにも7,8名の方がいらっしゃり、軽い驚きを覚えたことを記憶しています。よーく考えてみると、我々は普段、いかに自分の価値観に凝り固まっているのか、本当に人の価値観とは多種多様だ、ということを心より実感させてくれる良い経験になったと言えます。

 

今でも、到底自分自身にはあり得そうもない価値観に出会うことがあります。

 

が、この経験からどんな価値観でもあり得るのだ、ということをわかったので、一歩下がって冷静な目で見やすくなっているのは確かだと思います。

 

さて、最後に、話はちょっと変わりますが、この講座には、医療関係者、福祉関係者、公務員、そして会社員などが参加されていました。前述のとおり、様々な立場の方が集まって、12名くらいで班を作ります。一旦作った班は最初から最後まで変わることなく、8ヶ月間ずっと続き、徐々にお互いが親しくなっていきます。

 

当時ヘミシンク・セミナーにも参加していたのですが、ここでも様々な立場の方に出会う機会がありました。さらに、この産業カウンセリング講座でも様々な立場の方に会うことで、会社員の世界にどっぷりと浸かっていた私にとって、「こんな世界があるんだ」野が広がったことは間違いなく、同時に、今後も会社員生活の中だけに生きていくことに、勿体無さのようなものを覚えました。

 

さて、話を戻します。

カウンセリング講座終了後、筆記試験とカウンセリング実務の試験があります。テキストや心理学の本を読み、覚えるのはなかなか大変でしたが、何とか産業カウンセリング試験にも合格しました。(現在は、協会の会員となっていないため、産業カウンセラーとは名乗れないようで、「産業カウンセラー試験合格」という表現を使っています。)

 

その後 2年間、産業カウンセリングに関わる活動をしてきましたが、ヘミシンク・トレーナーや中小企業診断士試験の時期とも重なったため、残念ながら、心理学関係の勉強を中断した状態となってしまっていました。

が、上記のような興味深く、視野が広がるという思い出もあるため、再び心理学を学びたい、とずっと思っていました。

 

例によって長くなったため、翌日に続きます。

 

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