【目次】
なお、各コラムの下に「より詳細なブログ記事」へのリンクが付いています(付いていないものも幾つかあります)。よろしければご覧ください。
-哲学/宗教系の本-
【インテグラル理論】
現代を代表する思想家ケン・ウィルバー氏の、2019年刊行の書籍です。往年の名著「万物の理論」の復刊的位置付けの書籍です。
ケン・ウィルバー氏の統合的で壮大な「発達論」についてよくわかる、インテグラル思想の入門書としておすすめの書籍です。その扱われる範囲は、形而上学(瞑想的な世界)、心理学、社会学、倫理学、科学等々、極めて多岐に渡ります。
【万物の歴史】
同じく、ケン・ウィルバー氏による統合的で壮大な「発達論」について論じられた書籍です。
ケン・ウィルバー氏の理論は、なかなかに難しい面がありますが、本書は対話形式で進められており、比較的わかりやすくとっつき易いものとなっています。現在、中古でしか手に入らないため、電子書籍版、復刻版で刊行して欲しいですね。
【さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる】
エックハルト・トール氏が、古今の聖なる書などに共通する「エッセンス・要諦」を抽出し、現代人にも合った形でのワークとしてまとめあげたのが本書です。
原題の [ The Power of Now ] の方が、本書の内容をしっかりと反映しているように思います。私たちには「今」がすべてなのです。
【インテグラル・ヨーガ】
スワミ・サッチダーナンダ師による、いわゆるヨーガ根本教典、ヨーガ・スートラについての解説書です。
日本ではもっぱら、身体を使った技法であるハタ・ヨーガが学ばれていますが、実はヨーガとは、インドの思想体系での共通目標とも言える「解脱」を目指した総合的な体系であることがわかります。
佐保田鶴治氏の「解説ヨーガ・スートラ」や、スワミ チダーナンダ師の「八段階のヨーガ」もおすすめです。
こちらは、佐保田鶴治氏の書籍に関するブログです。
【あるヨギの自叙伝】
20世紀の前半、インドとアメリカで活動したパラマハンサ・ヨガナンダ師の自叙伝です。
師匠のユクテスワ師との不思議な不思議な邂逅の話があったり、当時のインド、アメリカでの生活の様子が垣間見え、分厚い本にも関わらず、興味深く読み進めることができます。
【ブッダのことば】
今日の仏教は、多派に分かれ複雑な状況となっています。一方、こちらの本は、ブッダ存命時の言葉に近い(と言われる)原始仏教の「スッタニパータ」の翻訳本です。日本の仏教研究の第一人者であった中村元氏の分かりやすい翻訳本です。
「犀の角」の話など、現在の日本で発展している大乗仏教とはちょっと趣の異なる、格調高い言葉が胸を打ちます。
※ブッダ自身は、一冊も本を書くことはありませんでした。ブッダ入滅後、お弟子さん、後継の人々が一同に集まり、口頭で伝承していた内容が、やがて書面として書き留められたものの一集まりが「原始仏典」と呼ばれています。
【あるがままに】
20世紀のインドに実在した聖者ラマナ・マハルシの教えがまとめられています。
ラマナの教えは、自身の体験を元に語られており、どのインド哲学、宗教にも属するものではありません(ただ、本書中に、伝統インド哲学用語が多く出てきます)。シンプルで心に響く教えは、何度も読み返す価値があります。
-スピリチュアル系の本-
【死の体験】
日本の大学で講師・教授を務められてきたカール・ベッカー氏の書籍です。
脳神経科学、心理学、現代物理、浄土思想、チベット仏教などの幅広い知見を元に、「臨死体験」「死後の世界」について考察されています。
【喜びから人生を生きる】
臨死体験した際、光の世界に溶け入る体験をした後、奇跡的に回復したアニータ・ムアジャーニ氏の体験記です。
キーワードは「手放すこと」で、彼女は「恐れ」を手放しました。