オードリー若林さんの本【社会人大学人見知り学部 卒業見込】を読んで、その感性の鋭さがすごいですね。

 

オードリー若林さんって、実は何冊もを出版されています。

また、ブログについては、何と2002年頃からされていたそうですから、思いを見つめ・書くことがお好きなんでしょうね。

そして、若林さんって、人見知り芸人としても有名ですよね(最近は変化してきているようですけど)。

そんな若林さんが2010年より、雑誌ダ・ヴィンチで連載されていたコラムに幾つか加筆・修正をして出版されたのが、今回ご紹介する社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)です。

 

さて、オードリーが一挙に売れたきっかけは、2008年のM-1グランプリ2位になってから。若林さんが30歳くらいの時です。

それまでは仕事がなく、本人曰く、やることがなくな時代だったそうです。

若林さん的には、M-1で2位になり売れっ子となった2009年が、初めて社会に参加した年=社会人一年生なのです。

20歳代どころか生来「考えすぎ」「自意識過剰」と人から言われ、また自分でも自覚してきた若林さんにとって、急に社会に出ていったということは、大きな戸惑いと共に、自分(自意識)と社会とのギャップを大いに感じられることだったでしょうね。

この本では、様々な葛藤、衝突などを経験し、いろいろと気づき社会との距離感をつかんでいく過程がしっかりと書かれていて、たいへんに興味深く、そして面白く読ませて頂きました。

あ~面白い、すごいな、などと感じだくだり(文章)は多々あったのですが、その中でも印象的だったものを幾つか抜粋したいと思います。

大学生の頃、負の感情が強い自分に悩んで相談した時に、哲学の先生が言っていた。

「若い時は理想を追うが、歳を重ねると相応なものを追うようになるから安心しろ」

20代の頃、自己啓発本を読んでも長続きせず、効果を感じられなかった若林さんですが、30代も半ば(2014年時点)になり、次のような境地(?)に達せられたようです。

自分の性質(負の感情)を受け入れることにした。

「またか」というように。

負の感情にどっぷりつかることに飽きて有効利用するようになった。

負の感情をモチベーションに加工する工程が、割と整備されている。

さらには。

これからも結果は出たり出なかったりするだろう。

だけど自分にできることは常に過程を紡ぐことだけだ。

そう。社会なんて自己ベストを更新していくだけでいいという自信さえあれば自由に参加していい場所だったんだ。

要するに「結果を出す」ということに縛られ翻弄され続けていたけれど、

結果を気にし過ぎず「過程を大切にする」、一つ一つの仕事を大切にしていくことなのだろうと思います。

また、ご自身が落ち込んだとき、および立ち直ったときの経験から、

ネガティブな感情にハマった時、一番最初に起動しなきゃいけないのは、だ。

ネガティブな感情から抜け出せない仲間がいたら、ぼくの想像力が及ばなかろうが、経験値が及ばなかろうが、保身せず「大丈夫」だと言い張ろうと、その時決心した。

本当に大丈夫かの信憑性はどうでもいい。まず大丈夫と言う。

そして、言ったことにより生じる責任を、負おう。

「生じる責任を負う」とは、誠意を持って支え続ける(寄り添い続ける)ということでしょうね。

そうですよね。

察するに、若林さんは、自意識と社会規範・ルールなどとのギャップを感じ、かなり生きづらい半生を送られてきたのではないでしょうか。

その過程が、若林さん独自の鋭い感性によって、ハッとするような”ことば”で赤裸々かつ臨場感を持って語られている、社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)はそのような本ですね。

興味深かったです。

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